今回の内閣改造の最大の問題は、“身体検査”にあり。
17年08月03日
No. 1927
前号の永田町徒然草の表題を、「内閣改造など、所詮は“よもやま話”」としたのは、私なりの経験があるからだ。特に、今回の内閣改造は、都議選の歴史的惨敗に直面して、自民党も安倍首相も何かをしなければならなくなった、そのひとつが内閣改造だったのだ。内閣改造をやれば、世間の耳目を取り敢えず内閣に集めることが出来るからだ。
安倍首相が予定通り内閣改造に踏み切った理由は、その圧倒的なマスコミ露出を狙ってのことだ。そのマスコミ露出は、マイナスになる場合も時にはあるが、長い経験からすれば、それは滅多にないのだ。わが国では、誰がどの大臣になろうが、“よもやま話”の類の話に過ぎないのである。それじゃ、あまりにもお粗末なので、政治評論家の類がどうでも良い事を言い出して、さも
今回の内閣改造の本当の焦点は、まず、長友学園に対する国有地払い下げ問題にひとつの決着を付けるものでなければならない。こちらの方は、麻生財務大臣も石井国土交通省も変わっていなのであるから、引き続き追及していけば良い。刑事処分 ── とりわけ背任罪の扱いについては、2回目の法務大臣に就任した上川陽子大臣を追及すればよいのだ。
加計学園の獣医師学部の手続きには、“一点の問題もない”というのであれば、山本地方創生大臣は、留任させたらどうなんだ。そう言えないから、内閣から外したのだろう。こういうことを言う政治評論家等は、全くいない。しかし、岡山理科大学の獣医学部設置認可を8月中に出さなければならないのは、新しく文部科学大臣に就任した林芳正大臣だ。ここは多少突っ張らないと、単なる口舌の徒になるぞ。
防衛大臣に就任した小野寺
最後は、身体検査の問題である。安倍首相と加計孝太郎氏との関係は、友人であるかどうかなどと言う問題ではない。政治の透明性と公平性が問われる、大問題である。森友学園問題でも、安倍首相と安倍首相夫人の関係が、相変わらず明らかになっていない。その関与が明らかになれば、総理大臣も国会議員も辞めると安倍首相自身が言ったのだ。身体検査の最大の疑いは、安倍首相自身にあるのだ。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。