“腹心の部下”の登場で、加計疑惑は決定的となった !!
17年06月22日
No.1914
松野文部科学大臣が、ある文書の存在を発表した。その文書には、萩生田光一官房副長官が文部科学省の局長と面会した際の発言が記されている。「萩生田氏は、安倍首相が、2018年4月までには特区で安倍首相の親友の加計氏の経営する教育施設の1学部を開設できるよう希望するという内容を伝えていた」とされている。
萩生田官房副長官は、そのような発言をしたことは一切ないし、安倍首相から加計学園の獣医学部開設に関する指示を受けたことも一切ないと、全否定している。萩生田官房副長官の発言が仮に真実だとしたら、文部科学省などのメールや文書にこうした内容が載ることはないであろう。萩生田官房副長官の“全否定”が却って、萩生田官房副長官の関与を決定づけてしまう。官邸筋はこのことが分かっているのか。萩生田官房副長官は、安倍首相の“腹心の部下”だという。
永田町徒然草No.1910「“腹心の友" 加計学園問題の核心」で述べたように、萩生田光一官房副長官は、安倍首相が「どんな秘事でも打ち明けて、相談できる部下」なのである。安倍首相が萩生田光一官房副長官に、加計学園の獣医学部開設に関して指示をするのは、十二分にあり得る。無い方がむしろ、不自然である。だから、萩生田官房副長官が“全否定”しても、誰も信用しないのだ。
安倍首相も萩生田官房副長官も、「加計学園の獣医学部開設に関する指示を一切していない」と懸命に発言しているが、“していない事”は悪魔の証明といって、誰にもできないのである。国民は、そんなことは常識で知っている。最大の間違いは、“腹心の友”である加計孝太郎氏が強く希望し、安倍首相にも多大の利害がある加計学園が経営する岡山理科大学に、獣医学部の新設を認めようとしていることなのだ。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。