事の流れを冷静に追うと、これはやはり大疑獄事件となる。
17年03月18日
No.1900
私が「瑞穂の国記念小学校問題は大疑獄事件となる」といったのは、3月11日の午前9時だった。そう思ったのは、南スーダンからの自衛隊撤収の決定と発表が、あまりにも不自然だったからである。私と同じように、このことを問題にした人やメディアもあったが、それをもって巷間騒がれている事件を大疑獄事件に結びつけるものは、ほとんどなかった。
それから1週間、巷間報道されている問題が大疑獄事件となるのは、もはや疑いを容れない事実となった。直接の原因は、「安倍首相が、瑞穂の国記念小学校のために100万円を寄付したかどうか」で、籠池泰典森友学園前理事長の証人喚問が、衆参予算委員会で3月23日に行われることになったからである。これまで自公両党は、野党が強く主張していた参考人招致を拒んでいた。ところが、参考人招致を飛び越えて急遽、証人喚問に応じたのだ。
大疑獄事件になるのではないかという私の確信をさらに深めたのは、3月13日の参議院予算委員会における、福島みずほ委員に対する答弁だった。福島議員は、安倍首相の友人が理事長を務める加計学園の獣医学部新設に関して質した。その際、具体的な名前を出して質問した福島議員に対して、「あなたは責任を取れるんですか」と答弁したのだ。これは、半ば恫喝といってよい。
安倍首相は、日本国憲法第51条、「両議院の議員は、議院で行つた演説、討論又は表決について、院外で責任を問はれない」を知っているのだろうか。知らないから、こういうことが言えるのだろう。国会議員の免責特権は、近代憲法の基本中の基本である。日本の最高権力者が、これを知らないとは、そら恐ろしいことである。 昨日の佐川理財局長の答弁も、異常だった。民進党議員の質問に対して、質問外のことを延々と述べるのだ。安倍首相以下、この問題に関わる人物は、何かに怯えているようである。
来る23日の籠池氏の証人喚問は、安倍首相が森友学園等に100万円寄付したかどうかが、一義的に問題となる。まずは、籠池氏の証言を見守りたいと思っている。籠池氏の証言を見た上で、この問題についての私の考えを述べたいと思っている。私の長い経験から申し上げれば、この問題は必ず
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。