≪拡散希望≫安倍晋三、敗れたり! 野党共闘・国民が勝利する四つの根拠。
16年06月23日
No.1837
<第一の根拠> 一強多弱を過信し、傍若無人な振る舞をしてきたこと
安倍首相のこれまでの政治のやり方が、国民を無視してきたことである。それが頂点に達したのは、昨年秋の安保法制の強行可決だった。可決後、これからも分かり易く説明していくと言っていたが、この1年間に安倍首相は安保法制がいかに妥当なものであるか、国民に向かって丁寧に説明してきたであろうか。
国民と政府の間に意見の違いがあるのは、避けることができない。例えば、税などについて国民の理解を得るのは、なかなか難しいものである。しかし、最終的な理解や賛同が得られなくとも、政府は倦まず弛まず、国民に対して説明をしなければならないのである。安全保障政策などは、政府が努力して説明を行えば、国民は、やがて理解を示してくれるものである。自衛隊の存在が国民から理解と賛同を得られるようになったのは、そのような努力の結果であった。
国会の議席が一強多弱であるために、安倍首相は余りにも傍若無人であり過ぎた。自公“合体”政権など、国会では圧倒的な議席をもっているが、実際には、投票所へ足を運んだ人の25%の人々からしか支持を得ていないのである。安倍首相は、この単純な事実を理解しないで行動してきた。安倍首相本人は、得意絶頂でいろんなことをやってきたが、“冗談じゃないぜ”と思う人が大勢いることを知らないのである。各種の世論調査で、野党の議席が伸びることを期待する回答がどの調査でも多いのは、自公“合体”政権にとって致命的な弱点である。
<第二の根拠> 安倍首相が憲法改正を狙っていること。
昨年の安保法制の議論の中で、安倍首相の憲法観が極めて危険であることを、国民は知ってしまった。安保法制の議論は、憲法9条に関してだったが、今回は9条だけではない。人権規定など、自由主義憲法の原理にまで争点が広がるのだ。基本的人権の尊重などは、既にわが国の社会や家庭の隅々まで浸み込んでいる。これを覆すことなど、多くの国民は決して許さないであろう。
安倍首相は、憲法改正など自民党だけでできるものではないと盛んに言い訳をしているが、安倍首相のこういうペテン師的なやり方に、多くの国民は「これは信用ならないぞ」と思っている。こういうことを言えば言うほど、国民の疑念は大きくなる。およそ、いま憲法改正を口にする者は、その政治的動機が不純なのである。公明党・大阪維新の会・日本のこころを大切にする党・新党改革などは、所詮、危険な安倍首相の憲法改悪をはぐらかす存在以外の何物でもない。
今回の参議院選挙においては、安倍首相が狙っている憲法改悪に賛成か、反対かで大きく国民の支持が分かれる。この戦いは、現代における天下分け目の戦いなのである。いい加減な立場は、許されなくなるのだ。公明党の“加憲”などといういい加減な立場は、許されなくなる。安倍首相の右翼的な改憲に反対ならば、ハッキリと反対と言わなければならない。野党もマスコミも、そこをハッキリさせなければならない。
第三極を売りにしてきた政党に票が入らないということは、野党共闘に票が入ることを意味する。自民党筋は、自民党に票が戻ってくると思っているようだが、そうはならないのだ。これまで、いろいろな第三極政党が生まれては消えていったが、これらの政党を支持した人々は、そう簡単に自民党支持に戻らないのだ。今回の選挙で、これまで“第三極”として相当の票を獲得してきた政党が苦戦していることが、そのまま自公“合体”政権の苦戦の原因となっているのだ。
<第三の根拠> 野党統一候補擁立が、32ある1人区すべてで実現したこと
共産党は、ほとんど … いや、絶対に当選しないと思われる選挙でも、これまで、候補者を立ててきた。それが今回、共産党は、香川県を除くすべての1人区で候補者を立てていないのである。香川県では、共産党候補が野党統一候補となった。選挙に少しでも関心のある者なら、その意味を知っている。戦後、初めてのことである。
安倍首相は、盛んに「野党共闘の中には、共産党が入っているじゃないか」と口汚く攻撃しているが、それは、ほとんど功を奏さないであろう。衆議院で3分の2を超える巨大与党に対し、野党が戦いを挑むのに、共産党と一緒になるのは当たり前じゃないかと、多くの国民は思っている。「安倍さん。自民党と公明党は、どうしていつも一緒なの。政教分離という大原則は一体どうしたんですか」と、多くの国民は自公"合体"政権への疑問を新たにしている。
<第四の根拠> 与党と野党の“顔の違い”“格の違い”である。
言うまでもなく、与党の“顔”は、安倍首相と山口公明党委員長である。安倍首相の表情は、もう死んでいる。いろいろな数字を挙げて、必死に弁解をしているだけである。自信が溢れ出ている感じは、少しもしない。山口公明党委員長のブレーキ役発言も、もう誰も信じてはいない。端正な顔であるのは結構だが、却って“下駄の雪”に過ぎないことを印象付けるだけである。
いっぽう、野党4党首の顔はどうか。一人ひとりにはいろいろと意見があろうが、野党4党首が一緒に映ると、実に力強く逞しく見える。同時に、迫力がある。社民党および生活の党と山本太郎となかまたちは、議席数でかなりギリギリのところまで追い詰められているが、小沢一郎氏の存在感と社民党というブランドは、捨てたものではない。野党そのものも、今回の参議院選挙を機に大きく再編されていくであろう。それも今回の参議院選挙に課せられた大きな役割だと、私は思っている。
野党共闘 ─ 野党統一を可能にしたのは、昨年の安保法制や反原発運動の中で形成されていった国民・市民の連帯であった。これらの運動で、国民や市民はスマホやインターネットを通じて、その輪を拡げていった。いわゆるネットワーク戦線が出来たのだ。ネットワークとは、網のような組織をいう。上命下服の、ピラミットで動く組織ではない。現代の選挙は、もう上命下服ではダメなのだ。
野党共闘には、このような市民連合や国民連合が付いている。問題は、このネットワーク型の人々がどれだけスマホやインターネットを駆使して行動してくれるか、だ。そこに、今回の参議院選挙の勝敗が懸っている。これに関していえば、「相当に期待できる」と、私は言いたい。それは、当白川サイトのアクセスを見ていれば良く分かる。まるで、民主党政権ができた時のような反応なのだ。このまま戦いを進めていけば、私たちは必ず勝てる。安倍首相に鉄槌を下そうではないか。
それでは、また。