安倍首相、序盤で大きくつまづく。
16年06月04日
No.1831
たぶん、法律的に衆参ダブル選挙は未だ可能なのであろうが、事実上なくなったと言って良いであろう。今だから言おう。衆参ダブル選挙に打って出られたら、率直にいって、野党陣営は相当に悲惨な状態に追い込まれたと、私は思う。衆参ダブル選挙にならなくて、取り敢えず私は安堵している。裏を返せば、衆参ダブル選挙を
なぜ、安倍首相は衆参ダブル選挙を見合わせたのか ── いろいろなことが言われているが、私にも、本当の理由は分からない。いずれ真相は明らかになるだろうが、安倍首相が臍を噛むことになるのは、間違いなかろう。衆参ダブル選挙を、民進党は“暴挙”といい、共産党は“邪道”と言った。私が聴きたかったのは、そのようにいう理由だった。「暴挙(邪道)であろうが、受けて立つ」じゃあ、ドン・キホーテの蛮勇と同じであろう(笑)。
会期末の、6月1日。安倍首相は、消費税率2年半延期の釈明会見を行った。髪をコテコテにセットして大演説を行うのが、安倍首相の得意のスタイルになってきた。オリンピック招致の際も、1年半前の衆議院解散の際も、伊勢志摩サミット終了の際の演説も、皆そうだった。誰か、振付師でもいるのだろうか。しかし、同じパフォーマンスでは飽きられる。本当のパフォーマンスとは、真剣勝負でなければならない。
今回の釈明会見は、非常に
来る参議院選挙は、6月22日公示・7月10日投票と決まった。もう40日もない。もう、毎日毎日が戦いである。いろいろな週刊誌やネットなどで、選挙の予想がなされている。しかし、こんどの選挙ほど予測が難しい選挙はない。マスメディアは自公優勢・野党苦戦という予測を流すであろうが、そんなものは、タメにする予測に過ぎない。32ある1人区全部で野党統一候補が決まり、野党共闘となったのは、物凄いことなのである。
いずれ、野党共闘のインパクトが現実のものとなる。そして、その結果が明らかになるにつれて、国民の意識は必ず大きく変わってくる。野党や“安倍政治を許さない”と考える人々は、愚直に、1人区における野党統一候補の勝利のために、全力を注ぐことである。野党共闘といっても、まだまだ経験が浅い。いろいろな問題が生ずるであろうが、それは呑み込まなければならない。安倍政治に鉄槌を下すことが、今回の最大の課題なのである。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。