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塊を作る。

14年11月29日

No.1711

今回の解散・総選挙で、週末は、この週末を含めてあと3回しかない。3回目の日曜日は、投票日である。いつも、総選挙は週末を挟んで、情勢がガラリと変わる。今回の解散・総選挙は特にそうなる、と私は思っている。先走った週刊誌などでは、既に当落予想が出ているが、そんなものはあまり当てにならない。これから2回の週末を跨ぐ度に、情勢はガラッと変わるからである。

それでは、今回の週末の始まりである現時点で、情勢はどうなのであろうか。安倍首相が「こんな筈ではなかった」と、(ほぞ)を噛むほど、自公"合体"政権側には具合が悪い。それは、多くの国民が、「今回の解散・総選挙を“何でいま”と感じている」ことに、最大の原因がある。自公“合体”政権は、いろいろな屁理屈を並べたてているが、そんなのは所詮“まやかし”に過ぎない。この忙しい年末に解散・総選挙をやるなんて、“国民を舐めている”と、多くの国民が思い始めた ─ いや、怒り始めたのだ。

世の中、安倍首相が消費税10%の実施を見送らなければならないほど、景気は、非常に悪い。商売をしている人たちは、せめてこの年末に少しでも挽回をしておこうと考えていたのだが、大事な12月前半が、選挙で潰されるのだ。いつも、年末になると私が言っているように、平成になってから、年末の経済活動は12月20日くらいで終わりになってしまった。自民党は、絶対に商工業者を敵に回してはダメなのだが、その商売人が、安倍首相に怒っているのだ

自公“合体”政権は、「アベノミクスで景気が良くなった。賃金も上がった。失業率は下がった」などと数字を挙げ、「だから、アベノミクスをぜひ続けさせて欲しい」と演説している。ところが、これを聞くほとんどの有権者自身は、そうなっていないのだ。こういう演説をする度に、自公“合体”政権側は、票を減らすことになる。選挙では、最悪の構図なのだ

前回の総選挙では、“日本維新の会”と“みんなの党”が、驚くほど多くの得票をした。ところが、“みんなの党”はなくなってしまった。“日本維新の会”も、“維新の党”と“次世代の党”に分裂した。“次世代の党”の本性は暴露されて、もう勢いはない。前回の総選挙で“日本維新の会”と“みんなの党”に投票した人々の多くは、“維新の党”に収束していくであろう。

いま、その維新の党と民主党と生活の党が、一つの塊になりつつある。社民党も、この塊に入りたいようである。共産党はいつもの通り独立独歩だが、沖縄1区では、この塊に入るという。民主党と維新の党と生活の党と社民党の塊なのだから、そこに矛盾があるなど当たり前だ。そもそも、現実の社会が矛盾に満ちている。その矛盾と戦う主体に矛盾があるからといって、目くじらを立てていたのでは、戦いなどできない

これからの2週間余りで、一つの塊ができていく。いや、塊を作らなければならないのだ。その旗印(はたじるし)は、「興一利不若除一害」、すなわち「一利を興すは、一害を除くに若かず」だ。実に、深遠な言葉ではないか。さらには、深遠なだけでなく、政治 ― 特に、自由主義政治の要諦でもあるのだ。友よ、ここは大事な戦いである。私は、全力を尽くす。共に戦おうではないか。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。

  • 14年11月29日 01時10分PM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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