えげつない攻撃が…。
14年01月22日
No.1637
細川護煕氏が記者会見し、主だった都知事候補がそろった。いよいよ、1月23日から選挙戦が始まる。この選挙戦は、かつて都民が経験したことがないほど、凄まじい選挙になるだろう。自公"合体"政権は、信じられないような“えげつない”手口を使って、舛添氏の当選を図るとするだろう。もっとも注意しなければならないのは、自公“合体”政権のマスコミを使った細川氏への攻撃であろう。なぜなら、都知事選でもっとも大きな影響力を発揮するのが、マスコミだからである。
いまや、わが国のマスコミはジャーナリズムの矜持を失い、自公“合体”政権の広報機関になりかかっている。恥も外聞もなく自公“合体”政権の僕に成り下がっているのが、読売新聞社と産経新聞社。これらの系列のテレビ局も、そうだ。しかし、それ以外のマスコミも要注意だ。特に問題なのは、NHKである。NHKの御用機関化は、安倍首相になってから極めて顕著になっている。国民の側に立ったマスコミがないというのは、わが国の最大の不幸のひとつだ。
しかし、日本国民はそんなに愚かではない。それを示したのが、特定秘密保護法案を巡る攻防だった。マスコミも最初は腰が引けていたが、国民の反対意見が盛り上がると、さすがに反対の論調を張らざるを得なかった。マスコミの中にもまだ心ある人士がいることも、明らかにされた。だが、特定秘密保護法の時に論議された第三者機関のトップに、右翼反動のマスコミ王=読売新聞社主幹の渡辺恒雄が据えられた。特定秘密保護法に反対した人々は、これには唖然としただろう。これが、安倍首相とマスコミの言論に対する、憂うべき現実なのである。
正直いって、今回の都知事選では、マスコミは陰に陽に細川氏を攻撃すると考えていた方が良い。しかし、東京都は、政治的にも社会的にも、文化的にも最も先進的な人々が多い筈だ。インターネットを駆使できる人も、他の道府県に比べて多かろう。幸いなことに、インターネットを選挙期間中でも使えるようになった。アラブの春じゃないが、私たちはインターネットを駆使して、自公“合体”政権の野望を粉砕しようではないか。
いずれにせよ、原発問題が今回の選挙の大きな争点になるのは確実だ。原発問題というのは、突き詰めるると“文明史的な問題”である。この問題については、別の機会に改めて論じるつもりだが、文明史的問題というのは、詰まるところ文化的な問題ということだ。そういう問題の中には、自由・人権・民主主義・way of life など、さまざまなものが含まれる。オリンピック・パラリンピックも、実は極めて文化的な問題の筈だ。オリンピック・パラリンピックを極めて“金満的なモノ”にしようとしているのが、自公“合体”政権とその同調者である。が、ここは、文化の気品あふれる、日本的な祭典にしたいものである。
名護市長選で大敗したにもかかわらす、自公“合体”政権は平然と無視しようとしている。しかし、自公“合体”政権といえども、都知事選の結果は無視できる筈がない。細川氏の勝利のために結集する人々は、いろいろな想いをもっているのだ。その人たちの想いを、私たちは理解しなければならない。また、この運動を狭いところに閉じ込めてはならない。自由で文化的な東京を創るために、自由闊達にやれば良いのだ。その闘いが、明日から始まる。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。