また不毛な選挙 !?
14年01月07日
No.1631
東京都知事選に立候補表明する人が、次々と現れている。しかし、どうも私には、最適な人がまだ現れていないような気がする。宇都宮健児氏は、同じ弁護士仲間だから知らない訳ではないが、共産党や社民党などが早々と推薦を決めてしまったので、非常に幅の狭まった候補者となるだろう。このスキームでは、勝利は極めて厳しいであろう。田母神俊雄氏も、立候補表明した。石原慎太郎元知事が“個人的”に応援するという。石原氏が支援したとしても、前回のように田母神氏が勝利することは、まずなかろう。
舛添要一氏が、近いうちに立候補を表明するという。舛添氏にとっては、乾坤一擲のチャンス到来。きっと、ほくそ笑んでいることだろう。自民党が行った世論調査では、いまのところ支持がいちばん高いという。自民党は舛添氏を含めて検討し、近いうちに推薦候補者を決定するとのこと。他にどんな候補がいるのか知らないが、自民党が野党になったとき、舛添氏は自民党に三行半を突き付けて離党した。これに怒った自民党は、舛添氏を除名した。そんな人物を候補者として推薦しなければならないのだから、自民党も大したことはないじゃないか。
※ 今日の最後のニュースで、「自民党都連の会合で、舛添氏と政策協定を結べれば、舛添氏を推薦する」という報道があった。これで、自民党は舛添氏でいく。公明党も、最後は一緒だろう。2014年1月7日11:35pm
上に述べた方々以外にも、実際にはいろいろな人が立候補するだろう。もし主だった候補者が上記の3人だけだったら、2月に行われる都知事選は、また、つまらない不毛な選挙になるであろう。民主党は一体、どうするつもりなのだろう。都知事選などは、それなりの固まりがなければ、勝利するのは実際問題としてなかなか難しい。逆にいうと、政党や政治的な大きな団体は、最適な候補者を擁立する義務があるということになる。
猪瀬前知事の問題が発覚したのは、もう1ヶ月以上前であった。その時から、自民党も民主党も候補者の選定をしておく必要があった筈だ。その準備をしていないということは、東京都という日本の1割を占める地域に責任を持っていないと自白しているようなものである。勝てる候補を応援し、選挙で勝つのは大事だが、それは結果に過ぎない。東京都知事に相応しい人物を探し出し、その候補を支援するスキームを作って戦うことこそが重要なのだ。諦めるのは、まだ早い。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。