政治は心意気
11年06月20日
No.1493
1週間などという日数は、あっという間に過ぎてしまう。今週も、私はスケジュールがいっぱい入っている。明後日に私は66歳の誕生日を迎えるが、これといった催物もできそうにない。いまわが国は、少子高齢化にどう立ち向かうかが大きな課題である。私は、少子化克服に個人的に貢献することはできない(笑)。しかし、高齢化克服には、いささかの貢献ができると思っている。ありていに言えば、元気に日々の仕事を続けることである。そう難しいことだとは、思わない。
この6月22日(奇しくも私の誕生日)に、今通常国会は会期末を迎える。菅内閣不信任案騒動が起こったのは、6月2~3日であった。もう20日近くになる。それなのに、菅首相がいつ辞めるかがハッキリしない。これに関連するニュースを見る度に、私は胸糞(むなくそ)が悪くなる。何をするために、何時まではやらなければならないという、その口ぶりがおかしいのである。彼らの顔を見るのさえ、嫌になる。彼らは、政治というものが全く解っていないのである。
政治がやるべきことは、ある課題に対して国民の意思と行動を結集することである。3・11大震災の克服は、多くの国民の血と涙と汗と労苦を結集して成し遂げるしかないのだ。政治ができることなど、ほんの少しのお手伝いに過ぎないのである。菅首相も菅内閣も国会も、政治が担当しなければならないことをほとんどやっていないから、退陣要求が出てきたのである。菅首相が政治の先頭に立っていることが、今や最大の障害なのだ。
政治に大切なのは心意気なのだ。だから、政治家の発言には、気風良(きっぷよ)さが求められるのだ。菅首相やその陣営に立つ者の発言は、言い訳と開き直りばかりである。およそ、政治家の言動とは言えない。こんなことが許される筈がない!! 彼ら自身は数の力で居直ることはできるが、3・11大震災対策は遅々として進まず、被災者と国民の苦労は増大するばかりだ。政治不信を通り過ぎて、政治への諦めを招く。いや、現にそうなっている。それこそが、彼らの最大の罪なのである。
それでは、また。