サボりの言い訳
10年09月08日
No.1444
連日の暑さは、どうやら歴史的な猛暑であるらしい。観測史上“初めて”ということは、多分この100年で初めての事なのだろう。100年に一度というのは、そう滅多にあることではない。永田町徒然草の更新をサボる口実として、“猛暑”を持ち出したのはまんざら嘘ではないのだ。暑い暑いとボヤくのも大人げないし、そう書いてみたところで読者の暑さが和らぐ訳ではない。絶好の口実なのだ。……
ところで民主党代表選が行われている。私はこれに触れたくないのだ。私は代表選に立候補した二人をかなりよく知っている。知っているだけにどちらが勝とうが、ハッキリいって興味がない。どちらが総理になっても、輝かしい“市民革命”の成果が表せるとは期待できないからである。小沢氏が「菅内閣は自民党時代と同じことをやっている」と盛んに攻撃している。小沢氏が総理になったら原点に立ち返って市民革命を実現すると訴えているが、市民革命の原点の一つであった道路特定財源の暫定税率の廃止をあっさりと放棄したのは、当時民主党幹事長であった“小沢氏その人”ではなかったのか。
民主党の変節と転落は、この時から始まった。人や政党の歩みには、重要な節目がある。それは物理的時間の節目ではないく、その人や政党の身の処し方によって起きる。民主党の変節と転落は、私に言わせれば、2009年12月16日であった。私はその翌日の永田町徒然草で「一昨年の参議院選挙後の“大連立騒動”を彷彿とさせ」られたと書いた。大連立騒動の時は、民主党の多くの人々の反対で事無きを得たが、この時は民主党の誰も体を張って反対しなかった。結局ご承知のとおり、道路特定財源の暫定税率問題は最悪の結果で終わった。その結果が今日の民主党の状態を招いたのだ。(参照:永田町徒然草No.1370「王様の耳は…!?」)
菅総理や小沢一郎氏が国民からどう見られようがそんなことは仕方がない。自業自得だ。可哀そうなのは、両候補を応援している民主党の国会議員である。どのような言葉でそれぞれの候補を応援するかを、国民と選挙民は眼を凝らして見ているのだ。前途有為な若手議員が、二人のためにその信を失うことを私は懸念している。民主党の国会議員は、己自身をもっと大切にした方が良い。そして国民のために誠心誠意働く国会議員に育って貰いたいと願っている。
今日の台風一過で、歴史的暑さも少しは治まるであろう。そう願いたい。
それでは、また。