ヘッダバイパス[j]ump
liberal-shirakawa.net 白川勝彦 Webサイト (HOMEへ)
白川勝彦へメールを送る
永田町徒然草を閲覧しています
自薦論文を閲覧します
白川文庫を閲覧します
フォトエッセイ即写一言を閲覧します
永田町徒然草
自薦論文
白川文庫
フォトエッセイ 即写一言
プロフィル
リンク

 

三党連立合意考

09年09月10日

No.1285

昨晩、ようやく民主党・社民党・国民新党の政権合意が成立した。これを受けて記者会見に臨んだ鳩山代表の表情は明るかったし、嬉しそうだった。これは本心だったのだと思う。今回の三党連立合意がもっている意義は大きいし、重いと考える。

民主党と社民党の主張には大きな隔たりがあった。政策的にこの溝を埋めることは非常に困難であった。民主党内にはわずか7議席しか取らなかった社民党になぜ譲らなければならないのかという意見があったと思う。国民新党に至っては、総選挙で獲得した議席はわずか3つである。国民新党がこだわる郵政民営化見直しは、政策的に考えると意外に厄介なのである。

参議院において民主党の議席が過半数ないことが言われていたが、私に言わせればそんなことは大した問題ではない。これだけ民主党が大勝したのであるから、早晩民主党が参議院において過半数を確保することは難しいことではない。今回の連立合意はそういう技術的レベルの問題ではないのである。総選挙で圧勝した民主党が今後どのように行動するのか、を判断する上で非常に大事だったのである。

鳩山代表の約束

総選挙の結果だけをみると確かに民主党の独り勝ちだ。しかし選挙期間中、鳩山代表は過半数を確保し政権交代が実現できた場合、社民党・国民新党と一緒になって政権を運営すると訴えていた。多くの選挙区で三党が協力し合って今回の成果をあげることができたのだ。選挙制度の仕組みで民主党の独り勝ちになったが、野党全体が一緒になって自公“合体”政権を倒そうと訴えたからこそ勝利したのだ。そのことを忘れてはならない。鳩山氏はそのことが分かっていると思う。

これは永田町徒然草No.1283「金の切れ目が…。」の一文である。今回の三党連立合意を成立させたのは鳩山代表のこの“友愛の精神”だったのだと思う。今後この友愛の精神で乗り越えていかなければならない問題が次から次と出てくる。連立政権を運営していく上で重要なのは、議員数や紙に書いた連立合意やマニフェストなどではないのだ。政党の理念と人間関係なのだ。民主党は数に驕(おご)ってはならない。それと同じように社民党も国民新党も紙に書いた主張にあまりこだわってはならない。政治は現実の問題を一つひとつ解決していくことなのだ。

“あまりゾッとしないなぁ”という言い方がある。新潟県ではあまり使われない表現である。文字通り“ゾッとする”の反対語のような印象だが、さにあらず「感心しない。うれしくない」の意 (大辞林)。三党合意を受けて亀井静香氏と福島みずほ氏の入閣が内定したとメディアは一斉に報道した。“あまりゾッとしないなぁ”と感じたのは、私だけだったのだろうか(笑)。
   きっといろいろなことが始まる三党連立合意である。

それでは、また。

  • 09年09月10日 04時20分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

白川勝彦OFFICE   白川勝彦へメール送信 ]

Valid XHTML 1.0 TransitionalValid CSS!Level A conformance icon, W3C-WAI Web Content Accessibility Guidelines 1.0

Copyright©K.Shirakawa Office 1999-2016 - Web pages Created by DIGIHOUND L.L.C. All Rights Reserved ©1999-2016
Powered by Nucleus CMS. Page designed by James Koster.Ported to Nucleus by Joel Pan. Re-design and adjusted by DIGIHOUND L.L.C. © 2006-2016