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再び「興一利不若除一害」

09年07月30日

No.1242

マニフェストが大流行(おおはやり)だ。昨日、自民党のマニフェスト骨子が発表されたようである。「日本を守る 責任力」とかいうタイトルだった。責任力…!? 公明党の政党ポスターには、たしか「生活を守り抜く」などとあった。いい加減にせいよ、と言いたくなる。日本をここまで酷(ひど)くしたのは、いったい誰なのだ。自公“合体”政権だろうが…!!

多くの評論家やコメンテーターなどが、マニフェストをよく読んで投票しましょうなどという。選挙は学校のマークシート形式の試験ではないのだ。現にある政権を引き続き選択するのか、それとも現政権を倒し新しい政権を樹立するかという争いなのである。新しい政権には希望もあるが、それと同じくらいの不安があるものだ。

ハムレットではないが、

To be or not to be, that is question.

なのだ。

人や政党や政権を評価・選択する場合、その者が言っていることを信用して決めるのか。それともその者がこれまでやってきたことをみて決めるのか。その者が言っていることを信用して決めるなどということは、よほど人の良い御仁のやることである。その者がやってきたことをよくみて判断しなければならない。この数年間、自公“合体”政権は天人ともに許さざることを行ってきた。これに対する評価を抜きにして、選択などできる筈はないだろう。国民はそう思って、すでに自公“合体”政権を見放しているのだ。

マニフェストを良くみて考えましょうなどという連中は、自公“合体”政権に免罪符を与えているのではないか。現に自公“合体”政権は、民主党などのマニフェストに対して財源はどうするんだなどと批判を加えている。民主党は新しい政権像を明示しようと焦り過ぎているのではないか。新しいことを始めるには、困難と戸惑いが伴うことは避け得ない。「興一利不若除一害」なのだ。民主党も国民も耶律楚材(やりつそざい)のこの言をよく噛みしめてもらいたい。

「高速道路を無料にする」というから、いろいろな問題や疑問が起こるのだ。財源はどうするんだと突っ込まれるのである。「ガソリン税などの道路特定財源の暫定税率を廃止する」と言う分には、そのような問題はいっさい起こらない。「本来の道路特定財源の範囲内で、無駄のない効率の良い道路建設を作る」といえばそれで済むのだ。官僚政治を打破すると威勢よく言ってはいるが、官僚はそんなに軟(やわ)でない。しかし、財源がないことには無駄な道路を作ろうとも、業界と変な癒着をすることなどできなくなる。だから「興一利不若除一害」なのだ。

それでは、また。

  • 09年07月30日 08時01分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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