締まりのない解散劇…。
09年07月14日
No.1226
とどの詰まりは、こういうことだったのか。何とも締まりのない解散劇である。50日も先の総選挙の日程を大勢で決めるというのは、珍事である。自公"合体"政権は、異常なことを平気で行ってきた。内閣総理大臣が解散を決断すれば、ふつうはこれで決まりである。だが依然として流動的なところがある。自公"合体"政権は、やはり煮ても焼いても食えない奇っ怪な存在のだ。
“解散は、然るべき時に私が決断する”と壊れた蓄音器(若い人には分からない言葉か?)のように繰り返してきた麻生首相だが、なんとも切れ味の悪い伝家の宝刀である。これまでも3~4ヶ月前に解散総選挙の日程が決まっていたことはある。いやそれが普通であった。しかし、それは内閣総理大臣や幹事長ら党首脳の胸中だけにあった。首相が解散を口にした時、約30日後には選挙であった。
わずか20日前後の違いじゃないか、という人もいるであろう。しかし、“生きるか死ぬか”の中での20日間はそんなに軽くないのだ。麻生首相を中心とする執行部は、内閣不信任案を“粛々”と否決するするといっているが、それは希望に過ぎない。修羅場において、事がどう進むかは予断ができない。焦る必要はない。まぁ、今日一日は事態の推移をみてみよう。こういう場面における一日は、非常に長いのだ。
それでは、また。