民主党国会議員は…!?
09年05月16日
No.1166
民主党代表選は、今日告示されて今日投開票される。だからこの永田町徒然草がupdateされる時点では、まだ代表選は始まってもいないのだ。自民党の総裁選と同じように民主党の代表選には、公職選挙法は適用されない。しかし、民主党代表選の結果がでる前に、次のことだけ言っておきたい。実際に投票権をもつ民主党国会議員の何人が読んでくれるかは判らないが…。白川勝彦という人物は、小沢氏と同じように“孤高”の人間なのだ。正確にいえば、民主党という政党など、まだ発展途上の段階にある党と考えているのだ(苦笑)。
マスコミが強調しているのは、世論調査では岡田克也氏が優勢である。投票権をもっている民主党国会議員の間では鳩山由紀夫氏が優位のようだ。民主党は世論を無視あるいは逆らって鳩山氏を選出しようとしている。これには小沢民主党代表の意向が強く反映されている。だから、鳩山民主党代表が誕生しても、小沢支配の民主党となる。大雑把にいえば、こういうことである。
検察と一緒になって、小沢民主党代表を抹殺しようとしてきたのはマスコミである。そして実際に小沢氏を辞任に追い込んだ。小沢氏に影響力を持たれては困るのだろう。また鳩山由紀夫氏が民主党代表に選出(現実にはその可能性が高い)されても、マイナス・イメージをできるだけ作ることを画策している。いまなお、マスコミは自公“合体”政権と一体になって、民主党を攻撃しているのだ。こういう目でマスコミのやっていることをみれば、マスコミが強調する“世論なるもの”がいかに怪しいものであるかが分かる筈だ。
現代の政治・特に選挙は、世論を無視して考えることはできない。そのためには、世論を正しく分析する能力をもたなければならない。マスコミが報道することは、世論などではない。自公“合体”政権は、世論の形成に大きな力をもっているマスコミをどの政権よりも支配しているのである。そのことは、小沢問題で明らかになったことではないか。それでも、一部の民主党国会議員は、マスコミが意図的に作り上げている「世論」にまだ迎合しようというのか。こうなったらもう漫画である。漫画好きは麻生首相でもうたくさんだ。そんな民主党など誰も信用しない。
さらにいえば、世論を作るのが政治家というものである。政治家は、正しい世論を作り上げる能力をもたねければならない。野党第一党である民主党にはその力がある筈だ。皆んなで“一致結束”して行わなければならないのは、そのことなのである。皆んなで一致結束して行ったから、一昨年の参議院選挙で勝てたではないか。皆んなで一致結束しなかったから、大将の首を取られてしまったのではないか。小沢代表の失ったことは大きな痛手である。賢明な判断をしてくれることを期待している。
私は今日から月曜日の行われる刑事裁判の“最終弁論”の仕上げに入らなければならない。この半年間、私はこの事件のことをずーっと考えてきた。職務質問、警察の体質、検察官の操作能力、弁護士の使命、裁判所のあり方などが凝縮して問われている事件である。それらをすべて明らかにするつもりである。
それでは、また。