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柔よく剛を制す。

09年05月15日

No.1165

自由主義社会の政党は、党首を抜きにその実像を捉えることができない。党首を政党の顔というが、党首は政党の内実なのだ。いま民主党の代表選が事実上始まっている。両候補予定者とその支援者は“政権交代”と叫んでいるが、政権を選択するのは国民である。自公“合体”政権に対峙する政権像を、国民は党首を抜きにしてイメージできない。私は麻生首相の支持率が低迷し、各種の世論調査で民主党が圧倒している時でも、“政権交代は間違いない”などと無責任なことは決して言わなかった。それは……

それは“誰が首相にふさわしいか”という質問に対して、小沢民主党代表を挙げる人が麻生首相と挙げるひとより少なかったからである。小沢民主党代表を挙げる人が麻生首相を挙げる人をなかなか超えることができなかった。民主党を支持する・比例区は民主党に投票するというデータがかなり優位であっても。小沢民主党代表のイメージは、必ずしも良くなかったのである。ハッキリいって、すこぶる悪かったのだ。その小沢氏が麻生首相を超えたのは、今年に入ってからだったと思う。国民は麻生首相と自公“合体”政権の悪政にほとほと愛想が尽きたのだ

焦った自公“合体”政権は、検察を使って小沢氏を抹殺するという卑劣な手段に訴えた。自公“合体”体制の“謀略性”のなせる業(わざ)である。もともとイメージが良くなかった小沢民主党代表にとって、それは堪ったものではない。小沢氏に対する攻撃の本質を見抜く者は少なかったし、これを援護する者はもっと少なかった。“孤高の政治家”小沢一郎は、“矢折れ、力尽き”て辞任の已むなきに至ったのだ。選挙で勝利しての政権交代を一枚看板とする民主党としては、当然の帰結であった。

永田町徒然草No.1163「鳩山民主党代表は…」で、「鳩山由紀夫民主党代表が誕生すれば、慌てるのは自公“合体”政権だ」と述べたのは、単なる私の政治的“勘”だけではないのだ。小沢氏には小沢氏のイメージがある。長い政治経歴の中で生まれたものであり、一朝一夕で変えることできるものではない。鳩山氏には小沢代表のようなイメージはない。マスコミは盛んに小沢氏に支配される鳩山代表と印象付けようとしているが、そうはならないであろう。鳩山氏の政治経歴は小沢氏のそれとまったく異なっている。

小沢氏といえば、豪腕というイメージである。豪腕は“剛”に通じる。鳩山氏のイメージは“柔”である。しかし、柔だけではないことを紹介したのが昨日のスパイ防止法案の話なのだ。自由というものを愛し、深く理解していなかったら、あの意見書に名を連なれることはできない。また、自民党離党→さきがけ→旧民主党→新民主党と、鳩山氏は己の信念に従ってコツコツと歩んできた。その芯と粘り強さは、一級品である。

昨日の出馬表明で、鳩山氏は“友愛”という理念を披露した。私が立候補したとすれば“リベラル”という理念を強調したであろう。ダサい、古臭いという人もいるが、私はあれでよいと思っている。何といわれようが、鳩山氏は己の信念を貫けば良いし、貫くであろう。鳩山氏は意外に頑固なのだ。友愛という言葉がダサく、古臭いと思われるほど、わが国は友愛の精神が喪失した。殺伐としている。私は一度だけ鳩山氏の“友愛演説”を聴いたことがある。それなりに聴ける演説だった。一皮剥けた“友愛演説”を聴いてみたいものである

友愛は鳩山一郎元首相譲りらしい。鳩山由紀夫氏は鳩山元首相の孫である。吉田元首相の現役時代を知っている人はごく少なくなったと思う。私は吉田元首相の現役時代を知らない。しかし、鳩山首相が訪ソし、国交樹立をして日本の国際連合加盟を実現したことは、鮮明に記憶している。私は子供ながらに素晴らしいことだと思った。鳩ブームが起こった。その鳩山元首相の友愛を受け継ぐというのなら、良いじゃないか。しかし、鳩山元首相の改憲論を引き継ぐことはいただけない。

政権交代を成し遂げるためには、選挙で勝たなければならない。選挙で勝つためには鳩山民主党が魅力的でなければならない。鳩山民主党ならば、麻生自民党よりもはるかに好印象で受け入れられる。小沢民主党よりも強いと思う。麻生首相のイメージはなぜか硬くなっている。柔らかく見せようとすると、ふざけたイメージとなる。政治は難しい。元を糾せば、リンカーンの“人間40を過ぎたら自分の顔に責任をもたなければならない”ということではないのか。

まぁ、見ていてご覧。「鳩山由紀夫民主党代表ならば、総選挙で自公“合体”政権を打ち破り、新しい政権を樹立することができる」と私は確信している。マニフェストも重要だが、政党にとって党首は顔であり、内実そのものなのだ。マスコミは鳩山民主党が誕生しては困ると言わんばかりの報道をしている。マスコミは、自公“合体”政権の共同正犯として小沢民主党代表を抹殺したのである。今度は鳩山民主党代表を阻止しようとしている。だからこそ、私は鳩山氏を支持するのである。

それでは、また。

  • 09年05月15日 02時18分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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