大注目――大阪府知事選!!
08年01月22日
No.685
現在、大阪府知事選が行われている。小沢民主党代表が新テロ特別措置法案の再議決の日(去る1月11日)、衆議院本会議を途中退席してその応援に行ったことが問題になったので多くの人々が知っていると思う。来週の日曜日(1月27日)が投票日である。私はこの選挙に関わっていないので、候補の擁立の経過や現在の選挙情勢について詳しい事情はまったく知らない。その選挙を一生懸命戦っている大阪府門真市(かどまし)の市議会議員の戸田ひさよし氏から次のようなメールを戴いた。
戸田氏からのメール
前略。唐突に公開メールを送る失礼をお許し下さい。
私は1999年より宮崎学氏を親分と仰ぐ電脳キツネ目組の組員で、「公明党の議席比率日本一(現在32%)」の大阪府門真(かどま)市で市議(無所属・鮮烈左翼)をやっている戸田ひさよしと申します。
盗聴法反対運動の中で宮崎学氏を通して白川さんのことを知って以来、白川さんの一貫した反自公の闘いと絶えざる自己研鑽の姿勢に深く敬意を抱いて注目声援して来た者のひとりであり、永田町徒然草を愛読し、自分の市議会議員としての活動にも活用させてもらっている者です。(永田町徒然草は私のHPの扉にリンクを張って宣伝していますが、私自身は阿修羅掲示板での紹介で読んで拍手をしている事がほとんどで、白川サイトのアクセス数に反映していないのを申し訳なく思いますが。
また私は、「市区町村議員のHPとしてはアクセス数断然日本一(全自治体議員の中で第2位)のHP」を武器にしながら、創価公明党および自公結託体制とバリバリ闘い、その反映として03年・07年と市議選連続トップ当選を勝ち取りつつ、宮崎学氏の薫陶を受けて2000年より一貫して「選挙闘争の全期間を通じてのHP活用」を実践してきた議員でもあります。
さてこういう私は、「大阪府知事選は衆院与野党逆転・自公政権打倒の前段階決戦である」という認識の下に、大阪市長選に続く、(小沢路線による)大阪での自公民癒着の解体と自公敗北を刻印するために、独立左翼の立場で奮闘してきました。
特にウソつき弁護士・下劣ファシストの橋下徹の出馬表明によって、そのテンションを大幅強化し、様々な実践行動をHP宣伝も含めて重ねてきた所です。
特集:自公政権打倒の大戦術として熊谷氏に投票を集中しよう!
左翼である私自身は本質が第2自民党である民主党とは相容れない所が多くとも、今回の府知事選での投票行動については、「自公政権打倒の大戦術として民主党主導推薦の熊谷候補に投票を集中すべし!」(今の共産党はたしかな野党の方が役に立ち、府知事を仕切る才覚力量は無いから支持しない)、という立場を取っております。
しかしながら、出馬表明から日にちが経って、橋下への全国的府内的怒りの噴出がネット世界も含めて持続拡大せず、一方で自公・橋下陣営がずる賢く「低姿勢・反省ポーズ・圧倒的な知名度利用作戦」で立ち回って「健気さ演出」する中で、マスコミ大勢の報道姿勢も加担して、このままでは橋下が当選してしまいそうになっています。(自公打倒の本心の意気がない大阪の民主党・連合の実態に規定された選挙姿勢もそれを助長してきました。最近やっと選挙的にこれではいかんと軌道修正されてきたようですが・・。)
私はこういう「橋下優位」状況=前段階決戦不発の可能性に非常な危機感を覚えて、絶対にそうはさせじ、今から猛烈な勢いで巻き返して大逆転させようと考えて大阪民主党勢力内の気骨のある人達とも共同して奮闘しているところです。
そこで白川さんにお願いがあるのですが(長い前振りで大変恐縮です)、大阪で橋下自公粉砕のために闘っている人達や大阪の有権者に対して、白川さんからメッセージを発していただきたく思うのです。またそれを永田町徒然草に組み込んでいただけないでしょうか?
当方としては、府知事選に関する白川さんの文章を当方のHP・府知事選特集で宣伝し、阿修羅掲示板ほかにも紹介投稿していきたいと思っています。
投票日まで残りわずかになって、多忙な白川さんに突然こういう要望を出す事は誠に申し訳ないとは思うのですが、自公政権打倒の前段階決戦勝利の大チャンスを潰してしまわないために、非礼を伏してお詫びしつつ哀心よりお願い申しあげます。
併せて、公明党批判・創価学会批判で激烈に闘ってきた白川さんより、私の公明党批判演説動画についての講評をいただければ幸いです。
4;大阪で公明党をたたく意義 06:49
http://jp.youtube.com/watch?v=wwPyugIGYmI
5;公明党をたたくのが自公政権打倒の鍵である理由 05:30
http://jp.youtube.com/watch?v=LzxgylrW8NM
6;敗北に弱くなった公明党に徹底的に敗北を! 04:37
http://jp.youtube.com/watch?v=bwPEkC9Xo34
ほか:小沢党首への公開1/19メール;このままでは大阪府知事選敗北必至。
手抜き6割の大阪民主党にムチ入れを!
http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=2987;id=
以上、長文へのおつきあいありがとうございました。
白川さんのご健勝とご活躍を祈念いたします。
早々。
戦いには、総決戦というものがある。まさに雌雄を決する最後の戦いである。しかし、総決戦の前には前哨戦と呼ばれるものが必ずある。いうならば総決戦に向けての陣地を確保・構築する戦いである。総決戦に勝つためには、この前哨戦に一つひとつ勝っていかなければ総決戦に勝つことはできない。このような前哨戦を戦うにあたっていちばん大事なことは、その戦いに総決戦の勝敗が懸かっているという“認識と気迫”である。
私が自民党の総務局長を務めたとき(平成7年10月から平成8年10月まで)、総決戦はもちろん平成8年10月に行われた総選挙であった。そこに至るまでにどうしても勝たなければならない前哨戦と位置づけた戦いがいくつかあった。参議院議員補欠選挙や知事選などである。私はそうした前哨戦に総選挙の勝敗が懸かっていると捉え、全党挙げての体制を組み、それらの戦いのすべてを勝ち抜くことができた。そうしたことが自民党の自信となり、総選挙において勝利を収めることに繋がった。
戸田氏から戴いたメールを拝読すると、大阪府知事候補として熊谷貞俊を推薦した民主党や社民党や国民新党などにこのような認識と気迫が必ずしも十分でないようである。それでは困ったものである。大阪府知事選に気迫がないということは、総選挙に対しても気迫がないことことの表れなのである。それは絶対に良くない。大阪府は創価学会・公明党の強いところだ。ここで大阪府知事選に勝てれば、自公“合体”体制に大きな打撃を与えることができる。ひょっとすると自公“合体”体制が総崩れすることになるかもしれない。
だから自公“合体”体制は必死なのだろう。なにしろ昨年11月に行われた大阪市長選で敗れたばかりだ。マスコミを通じて知名度のあるタレント弁護士を擁立したのもそのためである。しかし、大阪市長選では現職市長を民主党などの推薦候補が破ったのである。この市長選の真っ最中に大連立・小沢辞任騒動があった。この市長選の勝利が民主党の危機を救ったのである。これだけでも“推薦政党が真剣に戦えば、勝機はある”、と私は思っている。また民主党には大きな民主党の大きな危機を救ってくれた大阪市民に義理がある筈である。
かてて加えて、自公“合体”政権は現在の国会でガソリン税の暫定税率を10年間延長しようとしている。また政府の経済政策の無策で、世界同時株安・大不況の恐れがある経済情勢である。経済に敏感な大阪府民は、自公“合体”体制の政治に大きな危機感を必ずもっている筈である。弁護士という装いはこらしているが、“タレント”知事には大阪府民はもう懲りてる筈だ。勝機がない筈がない。民主党をはじめ政権交代を期している人々の奮起を期待せずにはいられない。
戸田氏のメールの最後に「公明党批判・創価学会批判で激烈に闘ってきた白川さんより、私の公明党批判演説動画についての講評をいただければ幸いです」とあるが、なぜか私のPCでは音声が聴けなかった。従って残念ながら講評することはできない(笑)。正直にいって、私は大阪府知事選にあまり関心がなかった。というより見切りを付けていた。選挙は切迫している。時間との戦いでもある。半日前倒しでこの永田町徒然草をupdateする(従って、明日のupdateはない)。戸田氏の“大健闘”をお祈りする。
それでは、また。