政治空白!?
09年03月02日
No.1098
日曜定番の政治番組を見ていて感じたことだが、自公“合体”政権側の出演者たちの語彙の不足と可笑しさである。解散総選挙が話題になると、馬鹿のひとつ覚えよろしく“政治空白を作ることはできない”という。政治空白!? よくぞ言ってくれるものである。現在の政治状況こそ、まさに政治空白そのものではないか。
自公“合体”政権は20~30兆円規模の平成21年度補正予算を策定し提出しなければならないという。本予算案の審議中にその補正予算の必要性に言及することなど、かつてならそれだけで予算案の審議など吹っ飛んだ。“百年に一度の経済危機”だから許されると思っているのかもしれないが、それは違う。政府が提出する予算案というものは、その年度に想定される財政需要に応えるものでなければならない。
平成21年度予算案が閣議決定されたのは、2008年12月25日頃であった。株価は低迷し、物は売れなくなり、世間では派遣切りが問題となっていた。現在の経済状況は、その時点で十分想定できる状態だった。それを想定できないようでは、それ自体で政権担当能力に疑問をもたれても仕方がない。これまでに政府が決定した緊急対策など、“百年に一度の経済危機”を食い止めたり和らげるのに少しも役立っていない。
近いうちにまた3分の2を使って行おうという2兆円の定額給付金など、誰が考えても無駄使いとしか思われない。だから、多くの国民が反対しているのである。しかし、自公“合体”政権は何がなんでも実行しようとしている。こんな連中に20~30兆円の税金を使わせることなどできないのだ。政治的浪費になる懼れは十分ある。政治的浪費は政治空白よりもはるかにタチが悪い。自公“合体”政権の悪行の過半の責任は、実のところ公明党・創価学会にあるといえる。
長い間自民党の中にいて、国会や自民党を見てきた者にとってこんなことは明々白々なのであるが、それを指摘・批判するマスコミは皆無といってよい。政治的番組をみる限り、マスコミに登場する政治家・評論家・コメンテーター・キャスターなどは、創価学会・公明党のお眼鏡に適う者しか許されないのである。これがマスコミの実態なのである。実に恐ろしいことではないか。マスコミに流れる政治的言動は、要警戒である。油断できない。
それでは、また。