根源的な見極め
09年02月17日
No.1085
昨夜自宅に帰るとき、もう寒い風が吹いていた。今日は全国的に寒いようである。もっともこれが普通なのであり、2月中旬なのに初夏のような陽気だった数日前のほうがおかしかったのだ。政治の世界はどうだろうか。
小泉元首相の麻生首相批判発言、中川財務大臣のロレツが回らない発言、GDPの12.7%落込み等々、自公“合体”政権の窮状は深刻である。それはそうだろう。問題が起きてもいろいろな理由をつけて右往左往するだけで、的確な対応をしないからこうなるのである。昨日の永田町徒然草で指摘したように、民主党に対する追い風は確かにある。しかし、これは自公“合体”政権の敵失に起因するものだ。浮かれてなどいられない。
野党も国民も自公“合体”政権の本質を見極め、それに対する根源的な戦いを行わなければならない。野党の国会での戦いは、そのようなものになっているのか。その時その時に起き上がる問題をパパラッチのように追っているだけである。これじゃ、マスコミと同じだ。国民が苦しんでいるのはそのような問題ではない。もっと根源的な問題のだ。そのところを抉(えぐ)り出さなければならない。問題点を抉り出せば、解決策は自ずから明らかとなる。
クリントン国務長官が昨夜来日した。日本は大騒ぎをしている。クリントン国務長官も日米同盟を賞賛している。それに気を良くしている勢力もあるが、本当にそんなことで良いのか。21世紀の日本でいちばん大切なことは、アメリカとの間合いを正常にすることである。日米同盟などというものは、20世紀後半の東西冷戦が生み出した物である。東西冷戦は終わったのである。日米同盟も当然見直さなければならない運命にあるのである。
それでは、また。