死んでいる政治(その2)
09年02月12日
No.1081
昨日の永田町徒然草は、唐突に『多くの国民は自公“合体”政権がやろうとすることなどほとんど関心もないし、期待もしていない。現に自公“合体”政権が緊急に行っている対策の効果など少しも出ていない。わが国の政治は死んでいる、といっても過言ではないだろう。』と出て、それで終わっている。そしてタイトルは“死んでいる政治”であった。
これでは、あまりにも唐突かつ尻切れトンボである。だからといって、私はこの部分を取消す必要を認めない。やはり、わが国の“政治は死んでいる”。それは麻生首相の馬鹿さ加減のせいだけではない。自民党や公明党の馬鹿さ加減のせいだけでもないようだ。民主党を中心とする野党にも責任の一端があると思うのだ。“一刻も早く解散・総選挙を!”という一本槍だけではダメである。日本の政治の問題点をえぐりだし、それを糾弾しなければ、国民の政治への関心は起こらない。
“問題点をえぐりだす”とは、自公“合体”政権の悪行を暴き出すことである。自公“合体”政権の悪行など掃いて捨てるほどある筈だ。あまりにも沢山あるため追及には事欠かないないであろうが、それではダメである。解散総選挙はそんなに遠くないのだから、そろそろ焦点を絞らなければならないであろう。国民は政権交代に関心があるのではなく、政権交代すると政治や行政がどう変わるかに関心があるのだ。
多くの人たちの現在の政治に対する意見をよく聴くと、“もう自民党はダメだ。この際、一度民主党にでもやらせてみるか”に収斂(しゅうれん)されるような気がする。民主党を中心とする野党に対する期待などほとんど感じられない。およそ野党など格好悪いものである。“格好良い野党”“格好良い革命家”などあまり聞いたことがない。だが、それで良いのだ。ところが、わが国の野党は格好良すぎる。特に民主党の議員など“格好良く振舞う”ことに汲々としている感じさえ受ける。“ちょっと違うんじゃないの”、と私が苦言を呈するのはそういう理由である。
国民の期待を惹きつけるためには、“興一利不若除一害”に専念することである。私は昨年の今ごろ、道路特定財源の暫定税率問題を3ヶ月間ぶっ続けでupdateしていた。それでもアクセスは少しも落ちなかった。2008年5月1日から2日など、1日で十数万のアクセスがあった。そのころ野党は道路特定財源の一般財源化でお茶を濁そうといた。石油が値下がりし、野党は道路特定財源の暫定税率廃止など忘れてしまっているのではないか。
ところで年金問題は解決したのだろうか。私は昨年の6月社会保険庁に年金の請求をしたが、半年を過ぎたのにまだ何の音沙汰もない。これまでもこうだったのですかと尋ねた。年金問題の相談が多いので遅れているのだという。後期高齢者医療制度は、どうなったのか。野党はどうしようと考えているのか。道路特定財源の暫定税率と違って、こちらの方はただ廃止するだけでは済まされない問題である。日本の政治が死んでいる理由のひとつは、野党にも責任がある。
それでは、また。