私の仕事始め
09年01月05日
No.1042
今日は仕事始めの日である。私の仕事始めは、まずこの永田町徒然草を書くことである。今日から平成21年の通常国会が始まる。国内政治が動き出す。永田町徒然草は日々の動きを具体的に取り上げながら、それを論評することがメーンである。だからこの年末年始のように政治の動きがないとテーマがなかなか定まらない。この永田町徒然草を勤務先のコンピュータで今年初めて読む方も多いのであろう。本年もよろしくお願い申し上げます。
パレスチナ・ガザ地区に対するイスライル軍の空爆が大晦日前から始まった。正月中も毎日伝えられていたニュースであった。昨日から地上軍のガザ地区への侵攻が始まった。世界中の多くの人々が胸を痛めている。日本人にとって中東の出来事は理解しがたいところがある。理解しがたいニュースは何となく遠い所の出来事になるのだが、流されているのは人間の血である。人間の血は肌の色も宗教も関係ない。私たちと同じ赤い血潮である。どんな戦争も痛ましい。
わが国の年末年始のニュースに“年越し派遣村”があった。「派遣村」は東京・日比谷公園に設置された。日比谷公園にテントなどを張り、「派遣村」を設けることには何がしかの問題があったのだろうが、弁護士も付いていたし政党の応援もあったので問題にならなかった。“派遣切り”の深刻さがそんなことを許さなかった。厚生労働省の講堂が臨時の宿泊所として解放された。前代未聞のことである。これは昔でいえばある種の“一揆”だ。現在は一揆が起きても少しも不思議でない情勢である。
渡辺喜美前行政改革担当大臣は定額給付金が撤回されなければ自民党を離党すると早々と宣言した。年末の“解散要求決議案”に続いての造反の宣言である。この動きが自民党の中に広がるか否かが今後の焦点となる。定額給付金という愚挙に公明党・創価学会はこだわっている。公明党・創価学会にとっては愚挙でないのかもしれない。だから自民党としても引き返すことができないのだろう。事は2兆円という税金の“ばら撒き”である。自公連立の問題点が明らかに噴出しているのである。そこに論点を至さなければ、問題の本質を捉えたことにはならない。
因果応報
自公“合体”政権が支配する中で、多くの国民は貧困と不安な新年を迎えた。戦後のわが国は、日本国憲法の理念とこれに基づく国民の努力で世界の奇跡といわれる繁栄を築き上げてきた。その憲法を蔑(ないがしろ)にする政権を作ったのだから、結果は必然である。
最初は多くの国民も懸念していた。しかし、強い者には逆らわないという庶民の“処世の術”として長い間これを許してきた。そして塗炭の苦しみの中にある。その反作用として自公“合体”政権は断末魔に喘いでいる。因果応報である。自公“合体”政権はもう打倒するしかない。
ひとつの政権・体制が崩壊するとき魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跳梁跋扈する。自公“合体”政権はこれまでのどの政権よりもマスコミを強く掌握している体制である。マスコミを使って手を変え品を変えた攻勢が加えられてくるであろう。その攻撃を排し、国民は自らを幸せにする政権を打ち立てなければならない。
これはある雑誌に頼まれた原稿からの一部抜粋である。要すればこういうことなのである。自民党内の魑魅魍魎に関しては、私は“専門家”である。それ以外にもさまざまな魑魅魍魎が跳梁跋扈するであろう。このようなものをキチンと見分け排除しないと、私たちが行わなければならない“革命”は成し遂げられない。不完全かつ不徹底なものになってしまう。今年も忙しくなりそうだ。
それでは、また。