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3日で88兆円!?

08年12月23日

No.1029

史上最大の平成21年度予算案が昨夜には事実上決定した。12月20日朝に予算原案が発表されてからわずか3日である。88兆円余の税金の使い方がこんなに簡単に決まって良い筈がない。“100年に1度という危機”などと口だは言っているが、緊張感がないのである。今回の予算案決定は極めて“迅速”であった。その理由は役人まかせだったからである。政治家は選挙と政局に奔走し、その陰で官僚支配が跋扈している。これが平成20年末のわが国の政治の現実である。

民主党を中心とする野党は、平成21年度予算案の編成過程でなぜ政府に申し入れをしなかったのであろうか。政権を取ればこの予算案を執行するのは民主党を中心とする野党政権になるのである。また平成22年度予算案は自分たちが編成しなければならないのである。その予行演習だと思って、ダメ元でもよいから政府の予算案編成に介入すべきであったのではないか。悪しき意味のパフォーマンスが大好きな政治家が多い割には、創造力がなさすぎる。私が言いたいのは、具体的状況において具体的に行動せよということなのである。国民の支持を失った自公“合体”政権が88兆円もの税金を勝手に使うのを指を銜(くわ)えてただ見ているだけで好い筈がない。

平成21年度予算案の原資は平成21年度中に国民が納める税金である。多額の国債は将来にわたって国民が税金で払っていくものである。厳しい経済情勢の中で国民が納める税金の使い方には、その時点での国民の意思が反映されなければならない。野党が予算編成に申し入れをしないのは、政府が申し入れの一部を呑んだ場合に予算案が国会に上程されたときに対応が難しくなるからではないのか。しかし、そんなことは国民からみたらどうでも好いことではないか。国民は納める税金が少しでも有意義に使われることを切望しているのではないか。

少し難しいことになるが、予算は政府が使っても良い税金の上限を定めるものなのだ。政府が使わなければならない金額を定めるものではない。官僚はここのところをはき違いているのである。年度末になるとあちらこちらで道路工事が行われるのはその典型である。いま都内のあちこちでどうでもよい道路工事が急ピッチで行われている。いままでよりも数か月も早い。道路予算は一円も使い残さないぞ、という“不退転の決意(!?)”をもって行っているようだ。白川勝彦法律事務所の目の前の道路でもそういう工事があったところだ。

以上を要するとこれから野党や国民が為すべきことはどういうことになるのか。天皇誕生日の良き日、こういうことを考えてみてはどうか。それでは、また。

  • 08年12月23日 09時04分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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