眼前の悪政と戦うこと。
08年04月16日
No.774
昨日は、全国的に良い天候に恵まれたようだ。東京というか関東は、どこも晴天だった。私はコートも着ず、半袖の下を着て出かけた。今年初めてであった。背広は、まだ冬物にした。ちょうど良かった。胃の具合が悪かったためにしばらく出かけずにいたので、いろいろ済ませておかなければならない雑事が溜まっていた。それを次々と済ませた。かなり歩いた。爽快であった。
このところ後期高齢者医療制度のことが大きく報じられている。これまでに何人かの方からこの問題を永田町徒然草で取り上げてほしいといわれてきたが、残念ながら一度も取り上げなかった。それは私自身がこの問題に詳しくないからである。少しばかり勉強したくらいで、他人に訴えることなどできない。この問題の専門家に委ねたいと思っていたからだ。それにしてもこの問題でも、野党はちょっと反応が鈍すぎたのではないか。この制度が決まったのは、平成18年6月小泉内閣の時だったというではないか。この2年近くの間、野党はいったい何をしていたのだろうか。
昨日衆議院山口2区の補欠選挙が告示された。自民党公認候補(公明党推薦)と民主党公認(社民党推薦)の激突選挙だ。共産党は公認候補の擁立を見送って自主投票を決めた。補選での見送りは00年10月の衆院東京21区以来だという。これも全小選挙区に候補を擁立することに拘泥しないという共産党の方針のひとつの現れなのだろう。この選挙で民主党は破れることができない。正念場である。本当は今年2月に行われた岩国市長選でも、民主党は勝っていなければならなかったのだ。岩国市長選で、民主党の態度は必ずしもスッキリしていなかった。
平成8年初めての小選挙区での総選挙の前に、自民党としてはどうしても勝たなければならない選挙がいくつかあった。参議院佐賀選挙区・参議院岐阜選挙区の補欠選挙などなど。加藤幹事長や総務局長の私は、自民党所属の国会議員に個別に選挙運動依頼活動をしてもらった。国会議員は人の集まったところで演説するものという考えを捨ててもらった。皆、この選挙の帰趨が“明日はわが身”と捉えて、嫌がらずにまめに歩いた。衆議院の補欠選挙は、白兵戦である。ぜひ参考にしてもらいたい。
野党の第一の仕事は、悪い政治を止めさせることである。後期高齢者医療制度は悪政である。これを止めさせることは重要である。しかし、衆議院で過半数以上を取らなければこれを止めさせることはできない。いま目前に迫っている悪政は、道路特定財源の暫定税率を10年間延長する租税特別措置法改正案の再可決だ。これを阻止することは、必ずしも衆議院で過半数がなくともできることである。ありとあらゆす手段を駆使して、再可決させないことだ。眼前の具体的な悪政を阻止することに、全力を傾注することが重要である。政権交代は、そうした戦いの積み重ねた結果として実現されることである。○○の一つ覚えのように、政権交代、政権交代とあまりいわない方がよいと思う。
それでは、また。