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佐世保市銃乱射事件に想う

07年12月15日

No.644

忘年会の季節である。昨夜、私は義理のある忘年会に出席した。予定されていたとはいえ、昨日臨時国会の会期が1月15日まで再延長された。それを報道がどのように伝えるのか確かめたくて、古館伊知郎の『報道ステーション』(テレビ朝日)に間に合うように帰ってきた。スイッチを入れると、いきなり長崎県佐世保市の銃乱射事件のニュースが飛び込んできた。結局私は徹夜することになった……。

『報道ステーション』の冒頭で、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が「米兵が機関銃で乱射したというケースもあり得る」といっていた。身長が190~170センチ、迷彩服にヘルメットなどそのような仮定をしてもおかしくない情報もあった。もしそうだったとしたら新テロ特措法案など、それだけで吹っ飛ぶことになる。福田首相も与党幹部も、正常な神経をもし持っていたとしたら心胆を寒からしめたであろう。ひとつの事件が政治のシナリオを変えることなどしゅっちゅうあるのである。そういうことなので犯人がどういう人物であるのか、最後まで見届けたかった。

犯人はスポーツジムで銃を乱射した後、逃走した。男女二人が殺害され、6人が負傷した。凶器は機関銃ではなく、散弾銃ということも判明した。犯人は佐世保市に潜んでいるらしい。銃を持っているので、市民の不安と緊張は高まる。大勢の警察官が動員されているのに、なぜ犯人の所在をつき止め、逮捕できないのだろうかという苛立ちを感じた。午後12時を過ぎてもNHKでは中継をしていた。しかし、事態は一向に進展しない。同じことが繰り返し報道されるだけである。そういうことだからベッドに寝ながら見ていたので、うたた寝してしまう。明け方までに何度か目が覚めたが事態は変化していないようである

午前6時過ぎの朝のワイドショーでも報道していた。事態に変化はないようである。そんなことだから銃規制の問題などに話は飛んでしまう。午前8時頃から報道に変化が出てきた。銃から犯人が浮かび上がったようである。犯行に使われた銃の所持人が判明したという。多分この時点で警察は、犯人が乗り捨てた車を発見し、2丁の銃などの遺留品を領置したのだろう。間もなくすると犯人が教会に潜んでいるとの報道があった。犯人を逮捕するために教会に近づいている警察車両を空中から撮影した画像も映し出された。しかし、犯人逮捕のために支障があるというので、その画像の放映は中止された。また単調な報道となった。番組も途中で終ったようである。全部のチャンネルが中継している訳ではない。

次の私がこの事件を伝えている報道に接したときには、記者が「犯人は銃で自殺した姿で発見された。犯人は近くに住む男で、言動にとかく問題があり、その男が銃を持っていることに近所の人々は不安を感じていた」と上ずった声で伝えていた。警察は被疑者死亡で送検する方針だという。事件はあっけない結末で幕を閉じた。○○に刃物ではなく、“○○に銃”ということなのか。刑事事件としての記述はここまでとしておこう。

私は永田町徒然草No.641のタイトルを「“○○に刃物”!?」とした。自公“合体”政権が衆議院で持っている化け物のような議席のことである。これを使って新テロ特措法案を再可決することをそう表現したのである。11月14日自公“合体”政権は会期を1月15日まで再延長することを賛成多数で決めた。いよいよこの凶器を使うぞということを内外に明らかにしたのである。今回の長崎県佐世保市の銃乱射事件の犯人の最期は、自公“合体”政権が3分の2で新テロ特措法案を再可決したときの結末を暗示している。私にはそう思われてならないのである。この事件の犠牲者のご冥福を心からお祈り申し上げます。

それでは、また。

  • 07年12月15日 12時24分PM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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