どうなる額賀プロブレム
07年11月28日
No.627
香川県坂出市の祖母孫娘3人失踪事件が祖母の義弟の逮捕によって、急転直下解明の目途がついたようである。一方、守屋前防衛事務次官が今日にも逮捕されるという。収賄容疑である。この程度の罪名で逮捕するのにどうしてこんなにかかったのだろう。なぜ今日逮捕されるかもしれないと丁重に予告するのだろうか。最近の警察や検察の捜査は少しおかしい。
守屋前防衛事務次官の収賄罪による逮捕が政治的にもっている意味は非常に大きい。自公“合体”政権はそれはそれ、新テロ特措法案は別物だというのだろうか。そんなことは素人のいうことだ。日本の防衛構造そのものが胡散臭いのである。それなのにインド洋における給油・給水をするというのは、説得力をもたない。これまでなんども書いているように、テロとの戦いということでアフガニスタンで活動している軍隊に給油・給水することは、憲法に照らしても国際法からいっても非常に胡散臭い。野党はこのことを徹底的に明らかにする必要がある。
額賀プロブレムが大きな問題となってきた。自民党はガセネタに基づく額賀大臣に対するいわれなき言掛りだといいだしてきた。アリバイを主張している。だったら額賀氏はそう証言して自らの潔白を果せばよいではないか。そのように証言できない理由でもあるのだろうか(逆にいえば、偽証罪に問われる心配でもあるのだろうか)。それとも大臣を証人喚問することが不遜であるとでもいいたいのであろうか。新テロ特措法案を通すことが国益に関する重要事だというのであれば、福田首相は額賀大臣に証人喚問に応ずるべきだと命ずるべきではないか。2時間前後の時間で済むことなのであるから。
額賀プロブレムは事実に関することなので、いまこの問題に携わっている関係者に譲る。民主党にはこの前のメール事件のようなことがないように望む。それにしても自民党は証人喚問をボイコットするといっている。自民党がボイコットするのは勝手だが、証人として召喚された場合、額賀氏はこれをボイコットできるのだろうか。大臣だからといって証人喚問を拒否できる規定はなかったと思う。参議院の証人招致を額賀氏が拒否した場合、額賀大臣は問責決議案を出されるであろう。自民党の大島国対委員長は、そういうことまで頭にいれて参議院の証人喚問を非難しているのだろうか。冷静さを欠いている。政権を担当するということは、冷静に先の先まで考えながら事に当たらなければならない。まぁ、どうなるか推移を見てみよう。
それでは、また明日。