党首討論の“不”実施!?
07年10月31日
No.598
風邪だったが、昨日の午後どうしても行かなければならない用があった。秋晴れの爽やかな日であったが、風邪の身には外出は辛いものである。思い荷物を持っての外出だった。少し歩くと汗びっしょりになる。これがいけなかった。昨夜から風邪は悪化し、ひどく咳がでている。今回の風邪は咳に悩まされている。喫煙はこれにきっと深く関連しているのだろう(笑)。
昨日は集中力散漫のためにちょっと的外れのものを書いてしまった。お詫びする。だが、全部がおかしかった訳ではないので削除はしなかった。昨日の午前の段階では、党首討論が今日行われる予定だった。しかし、予定されていた今日の党首討論は行われなくなった。「党首討論を少々の理由で変更するのは問題」と書いた。一般論としてもそうだが、党首討論に特別の思いをもっている小沢氏が少々の理由で変更するとは思えない。党首討論は、小沢氏の強い主張で国会の仕組みとして実現したものだからだ。
今日予定されていた党首討論がなぜ行われないことになったのだろうか。その理由は自民党からも民主党からも納得できるような形でなされていない。しかし、昨日党首会談が行われたことが最大の理由としか考えられない。昨日行われた党首討論は、自民党と民主党の党首討論である。党首討論は与野党で協議して決定される。自民党と民主党の2党で、与野党で決まったことをドタキャンすることは、国会のルールとしてはおかしいことなのである。
昨日の党首会談についていろいろな揣摩臆測がなされているが、私には興味ない。党首会談とは、政治決着するために行われるものである。政治決着とは、いろいろな問題をすべて呑み込んで政治的に一挙に解決するものである。新テロ特措法をはじめとして国会の情勢は、まだ政治決着をしなければならないほど煮詰まっていない。この段階で党首会談をセットしたことが私には奇異に感じられた。そして今週末に再度党首会談を行うことだけが決まったと発表された。今回の党首会談の評価はその時の決まる。私はそれほど大したものとは予測していないが……。
これまで何度も書いてきたように、新テロ特措法はわが国の防衛政策・国際貢献をどのように考えるか、という政治論がものをいう。こうした問題について国民がどう考えるかによってこの法案の帰趨が決まる。だから、福田首相と小沢民主党代表をはじめとする野党党首が己の政治的識見を真っ向からぶっつけ合う論戦がどうしても必要である。今回はふだんよりも十分な時間をとって党首討論を行うことが大切なのである。迫真の論争というものをたまには見てみたいと私は期待していた。どういう理由か知らないが、党首討論が“不”実施となったことはきわめて残念である。
それでは、また明日。