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天に刃向かう者、汝の名は…!?

07年08月01日

No.505

参議院選挙中は忙しくて散歩ができなかった。今日久しぶりに例の散歩に出かけた。昨夜から未明にかけて東京では本格的な雨が降った。そのためか、そんなに暑くはなかった。木々の緑は深くなっていた。もう蝉が喧しくないていた。梅雨明けも近いらしい。いよいよ夏本番である。参議院選挙は終ったが、政治の方はこれからが本番である。これから与野党の真価が問われる。そして、政権交代へ本格的な戦いの始まりである

今日も安倍首相の進退問題から述べる。安倍首相は中曽根・海部・森元首相を訪問するなどして続投の地ならしをしていた。いっぽう自民党の総務会では一部から退陣すべきとの意見も出たようだが、どうも大勢にはならないようである。政治評論家を含めて多くの人がもう続投は決まったようにいっているが、私はまだこの動きを注視している。これは今後の政治にとってきわめて大きな意味があるからである。

安倍首相が続投することになれば、解散総選挙はそんなに遠くないと私は思う。こんな選挙の結果なのであるから、自民党としては衆議院の解散総選挙をできるだけ先に延ばしたいところであろうが、安倍首相が続投することになればそれは期待できないことになる。またそのときの自民党の顔も安倍首相ということになる。自民党はそれで総選挙を乗り切れると考えているのだろうか。甘いというより政治音痴(○○といわないのは、私の最大限の配慮である)といわざるを得ない。こういう問題は急転直下事態が変わることがあるので断言をしないが、あと数日の間に事態が変わらなければ安倍首相の続投は確定的になる。

 負けても責任を取らないという体質は、公明党や共産党と似ています。
 トップダウンで批判者を抹殺する体質だから続投に疑問を投げ掛ける声が大きくならない。落選した候補者からも批判の声が出てこない。誰も総括しようとしない。これは民主主義を旨とする政党組織としては死んでいるとしか思えない。
 それで国会がまた始まって、白川さんの懸念通り安倍ぽんが3分の2条項を連発したとしたら…自民党は衆議院選挙を待たずに雲散霧消してしまうんじゃないでしょうか。

これはいつも紹介している平成海援隊BBSにおける「うたまろ」さんの書込みからの引用である。安倍首相の進退問題だけに目を奪われていたが、公明党も“歴史的敗北”をしたのである。5つの選挙区(東京都・神奈川県・埼玉県・愛知県・大阪府。千葉県は3人区であるが候補者を擁立しなかった)に候補者を立てたのに2人しか当選できなかったのである。これは全員当選を旨とする公明党にとって“歴史的敗北”以外の何ものでもないだろう。太田代表の責任論もまったく出ていない。もっともこちらの方はあるところから天の声が出たら即終りだ。

共産党も社民党も長期低落傾向に歯止めをかけることができなかった。安倍首相が憲法改正を公然と掲げたにもかかわらず、両党が議席を伸ばせなかったことは深刻であると私は思っている。両党にとって護憲ということは、政党の存立にもかかわる重要なテーマである筈だ。憲法改正に反対ということを明確に掲げているのは両党だけである。今回の選挙では、得票を倍にしても不思議でないのである。「9条ネット」も27万余であった。これについては参議院選挙の総括の中でもじっくり論じたいと思っている。

私が護憲運動のあり方に問題を提起しているのは、このような現状に危惧を抱いているからである。私は「憲法改正問題講座」でこのことを多方面から論じているつもりである。まだこれを読んでいない人は夏休み中にじっくりと読んでもらいたい。私は「南無日本国憲法」という程の徹底した護憲論者である。だがこうした人々から私に対して何の連携の動きもない。不思議でさえある。こんなことでどうして幅広い運動の輪が作れるというのだろうか

閑話休題。安倍首相の居座り宣言を見ていると「うたまろ」さんがいうように公明党や共産党のビヘィビアと二重写しである。創価学会党化した自民党だからそんなに不思議なことではないのかもしれない(笑)。公明党や共産党のトップの座は、政党の代表者であるから勝手でしょといわれればまぁ仕方ないが、自民党の総裁はイコール総理大臣である。総理大臣の地位は、最高の公職である。天下は天下のもの。わが国における天(=主権者)とは、国民である。天の声を公然と無視する総理大臣を天(=国民)が許すはずがない。「安倍君よ、やれるものならやってごらん。君は必ず敗れる」 まあ、あと2・3日の推移をよくみておこう。

それでは、また明日。

  • 07年08月01日 12時01分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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