2007年7月、まさに夏
07年07月01日
No.474
昨日、大学時代の友人と会った。盛り上がって、今朝の4時ころまで飲んでしまった。午前8時に目覚ましをかけておいた。起床して、シャワーを浴び、午前10時すぎには自宅を出て青山斎場に向かった。故宮沢喜一元首相の密葬に参列するためである。午前10時半には斎場に着いた。いやに閑散としていた。どうしたのだろうかと思って、顔見知りの宏池会事務局の関係者に尋ねると、葬儀・告別式の開式は正午という。私は午前11時と思って急いで来たのであった。相変わらずそそっかしいが、まあ、遅れるよりはいいだろう。
早く来たので、控え室で開式を待った。そこで懐かしい面々と会えた。皆さん、宮沢氏ゆかりの面々であった。当然のこととして、最近の政治はどこかおかしいというところに話はいく。しかし、今日は葬儀の日なので、あまり喧々諤々の議論は控えることにした。宏池会関係者は、紛れもなく自民党関係者である。その中からいまの政治はおかしいという議論が自然と出てくるというところが重要なのである。レーニンの革命が成功する三つの条件は有名である。第一は、大衆が現体制を変えなければならないと思っていること。第二は、支配階級の中に現体制ではもうダメだと考える者がかなりいること。要するにこの条件を暗示することなのである。
レーニンが第三の条件とするのは、「革命を指導する前衛党が存在すること」である。今回の参議院選挙は革命ではないが、この参議院選挙での勝利を議論する場合、このことがいちばん気になることである。今回の参議院選挙で安倍内閣を倒すことはできるとは思うが、自公“合体”政権を倒すことは多分できないであろう。参議院選挙は、政権選択の選挙ではないといわれる所以である。しからば、今回の戦いの目標はいったい何なのか。しっかりとした前衛党が存在すれば、その目標を提示しそのために必要な戦略・戦術を立てるであろう。「与党の過半数割れ」を目標とするだけでは、必ずしも十分でないと私は考えている。
予定通り葬儀・告別式は、正午から始まった。私は出棺を見送るために先ほどの控え室に戻り待っていた。そしたら、最後のお別れの案内があった。棺に眠る宮沢喜一先生は、非常に痩せておられた。宮沢氏を載せた霊柩車は、私たちを残して火葬場に向かって出て行った。宮沢先生が今日の安倍政治に怒っておられたことは、私には十分に分かる。宮沢氏は去っていった。いよいよ安倍首相を追い詰める戦いを私たちがはじめなければならない。季節は2007年7月、まさに夏である。この夏は、熱いあつい夏にしなければならない。梅雨なのか、それとも夏本番なのか分からないような天候が続いている。だが、投票日の7月29日は、夏本番となっているだろう。選挙の方も、スッキリとした結果を出さなければならない。
それでは、また明日。