戦争を売ってきたのは安倍首相
15年06月28日
No.1757
圧倒的な憲法学者・弁護士・知識人等が憲法に違反していると主張しているのに、安倍首相は「今回国会に提出している安保法制は完全に憲法に適合しており、違憲ではない」と、国会の場で言明した。国会に提出されている安保法制を憲法違反と主張している人々は、言うならば、わが国の知性を代表する方々である。それを敵に回して、完全に憲法に適合していると言い放ったのだ。
わが国の腐り切ったマスコミの現状を見ていると、わが国のジャーナリズムはどこに行ったのだと言いたくなる。だが、まだ、わが国を支配しているのは理性と知性であり、国民の良識である。また、そう信じなければ、夢も希望もないではないか。悪政と戦う者は、国民の良識を信じなければならないし、いつも楽天的でなければならないのだ。
安倍首相が、わが国の理性と良識ある人々を敵に回して「安保法制は完全に憲法に適合しており、違憲ではない」と言ったのは、無知と無恥のなせる業である。無知とは、安倍首相自身に知性がないことである。無恥とは、常に自らの不明に思いを致し、他者から謙虚に学ぼうという姿勢がないことをいう。安倍首相は、ペラペラとよく喋るが、実というものがない。知に対する畏れなど、微塵もないのである。
自民党青年局の勉強会における「マスコミを懲らしめるには、広告料収入がなくなることが一番。経団連に働き掛けてほしい」などの妄言が問題となり、谷垣自民党幹事長は、木原稔青年局長を更迭した。安倍内閣のマスコミ介入は極めて露骨だが、安倍首相をはじめとする右翼反動の面々は、現状にまだ不満らしい。私に言わせれば、わが国のマスコミは、完全に安倍内閣の手先になっているといっても過言ではない。
しかし、安倍首相は国民の7割を敵に回して、安保法制を通すために95日間も国会を延長した。彼らは、じっと時間が経つのを待っていれば、展望が開けてくると思っているようだが、そうは往かない。いや、そうしてはならないのだ。わが国の右翼反動は、無知で無恥だ。この3ヶ月間に、必ず大きな失敗を犯すであろう。テニスと同じで、敵が打ってくるボールを着実に打ち返しておけば、必ずチャンスはくるのだ。
多くの国民が「安倍首相が、何かとんでもないことをやろうとしている」と感じ始めていると、私は見ている。そう、安倍首相はとんでもないことをやろうとしている。だから、私は全面戦争だと言っているのだ。しかし、この戦争を仕掛けた張本人は、安倍首相自身なのだ。売られた戦争は、買うしかない。闘うしかない。多くの国民が、勇気をもって立ち上がるしかないのだ。現に、そうなりつつある。この戦い、必ず勝てる。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。