潮目が変わった。
15年05月24日
No.1749
大相撲5月場所で、照ノ富士が優勝した。いつも言っているように、私は大相撲ファンである。だから、この15日間は、毎日が楽しくてしょうがなかった。その私に言わせれば、白鵬の今場所の優勝は、そもそも最初から可能性が非常に低かったのである。白鵬の優勝に、世間が倦んでいたからである。無敵の横綱も、世の中の雰囲気に打ち勝つことはできない。なお、誤解がないように言っておくが、私は昔から白鵬の大ファンなのである。
先週の日曜日、大阪都構想が否決された。1万票ちょっとの差であったが、これを僅差と見るかどうかだ。橋下氏は、大阪市と大阪府における最高の権力者であり、その権力と資金力をもってしても、住民投票で敗北したのである。だから、大敗北なのである。だから、橋下氏は、引退声明せざるを得なかったのである。
もうひとつ。5月20日に行われた党首討論における安倍首相の答弁は、もう漫画であった。党首討論は時間切れで済んだが、安保法制の審議の場においてはそうはいかない。その時は、答弁にならないであろう。安倍首相が今般国会に提出した二つの法律案は、非常に重要な法律案である。安倍首相は、具体的に答えなければならない。安倍首相は、彼が提出した法律案の内容を理解していないのではないか … いや、事務方が説明しても、安倍首相本人が理解できないのではないか。それでは、こんな重要な法律案を通すことはできない。日本の国会は、それほど甘くはない。
あまり関係のないように思われる三つのことから、潮目は明らかに変わったことが窺がえる。政治をやる者は、こういうことに鋭い感性を持たなければならない。野党は、これを念頭において、国会審議に臨んで貰いたい。勝機は、必ずある。しかし、野党はもっと勉強しなければダメだ。私の『憲法改正問題講座 昭和憲法とは!!?』は、安倍首相の詭弁を論破する参考になる筈なのだが…。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。