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さぁ、どうする野党 ? 

14年11月14日

No.1704

安倍首相が、解散総選挙をやるという。多くの国民は“なぜ? いま? ”と感じたであろう。この感覚は真っ当である。これが、今回の総選挙の帰趨を決することになると、私は思っている。無理が通れば、道理が引っ込む。この日本は、やはり道理が通る国でなければならない、と多くの国民は望んでいる。いや、道理の通る国でなければダメなのだ。

新聞紙面イメージ

今回の解散総選挙は、安倍首相が“やりたいからやる”、ただそれだけなのだ。安倍首相や“おべんちゃら”が、どのような屁理屈を付けようとも、おかしいものはおかしいのだ。多くの国民は、決して納得しないだろう。それなのに、安倍首相はなぜ、解散総選挙をやりたいと思うのであろうか。いろいろな政治課題が、安倍首相が描いていたように進んでゆかない。だから、いまやらなければ任期満了までの2年間に、安倍首相の手で解散総選挙に打って出る機会がないと考えたのであろう。

解散総選挙を行えば、まず約700億円の国費が使われる。それだけでも、解散総選挙には“大義”が必要なのだ。また、解散総選挙を行えば、国民に直接・間接に、多くの負担が掛ける。昔から、年末は商売の世界では大事な“書き入れ時(かきいれどき)”だ。ただでさえ景気が捗々(はかばか)しくない時に、大きな影響を与える惧れが大きい。自由主義経済の下では、政府は民間の経済の邪魔をしないことが一番大切なのだ。

このような安倍首相の解散総選挙には、本来ならば、自民党や公明党から反対が出なければならないのであるが、“解散は総理の専権事項”とか“常在戦場”などと、常套句を並べるだけで誰も反対しない。解散は総理大臣の伝家の宝刀と言われるが、“殿ご乱心”を諌めるのも、臣下の重要な務めなのである。与党のいずれの面々も、安倍首相と同じことを考えているからなのだろう。

逆の側から捉えると、野党や国民は随分と舐められてたものだ。問題は、安倍首相と自公“合体”政権に、舐められた野党や国民がどう対応するかに絞られることになる。野党にもいろいろあるが、政党である限り“武士(もののふ)の集まり”なであろう。武士が横っ面をぶっ叩かれて怒らなければ、武士の集まりとは言えない。私は、野党がどう奮起するのかに注目している。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。

  • 14年11月14日 05時00分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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