怯え始めた政府与党
13年11月30日
No.1623
特定秘密保護法案が衆議院を通過しても、この法案に対する国民の警戒感は強まるばかりである。政府与党は、参議院でも圧倒的多数を持っている。この法案を成立させるだけならば、ほとんど問題にならない。しかし、政府与党はかなり怯えているように見える。強引にこの法律を成立させれば、「下手をすると“虎の尾を踏むことになる”のではないか」と、感じ始めたのではないか。
多少の政治的センスがある者ならば、こういう性質の問題に対し、国民は敏感に反応することを知っている。ところが、安倍首相をはじめ政府与党の中心にいるメンバーは、そのような政治的センスを持ちあわせていない。衆参両院の選挙で思わぬ大勝をしたものだから、自分たちの考えが多くの国民から支持されていると錯覚し、この際一気に何でもやってしまえと思っているのだ。そうは問屋が卸さないのが、わが国の政治の流れであった。
私は、何人かの新聞記者から「話を訊きたい」と言われた。特定秘密保護法案のことだと分かっていたので、その取材を受けた。『東京新聞』と『朝日新聞』が、かなり大きな記事にしてくれた。記事の内容には若干の不満がない訳ではないが、それは仕方ない。私の主張は簡単なのだが、自由主義の本質を正しく理解してもらえないからなのであろう。この記事が特定秘密保護法案反対の一助になってくれれば、それで良い。
下に、そのふたつの新聞記事を貼り付けているので、ご一読願いたい。それはそれとして、自公"合体"政権がこのまま突っ走っていったら、わが国はとんでもない国になる。多くの国民がそんなことを許す筈はないと思うが、覚醒した人士は、反対の声をあげなければならない。私はそう器用には使えないが、Twitterやfacebookでも、もしこの永田町徒然草が役に立つのであれば、大いに利用して貰いたいと願う次第である。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。