民の声こそ天の声
13年09月21日
No.1609
先週に続いての三連休である。私には、いつもの通りの連休に過ぎないが、それにしても、まぁ、休みが多くなったものだ。休めることは、良いに決まっている。しかし、休んでも収入の方に問題がなければよいのだが…。全勤労者の内、収入に全く影響がない人は40%くらいなのではないかと、私は思っている。収入が減っても、休みが多い方が良いと考える人がいても一向に構わないが、給料は本当に少なくなっている。休みも良いが、給料をもっと貰いたいという人も、結構多いのではなかろうか。
先週の三連休は、台風18号の来襲に、ほぼ全国的に悩まされた。この三連休は、そのような懸念がない。天候も、全国的に良いようだ。これも、ご先祖様のご加護のお陰か。私も、明日はお墓参りに行くつもりである。お盆にお彼岸 ─ やはり、わが国は仏教国なのである。ちなみに、仏教は、気候の温暖なモンスーン地帯の宗教だと思うようになってきた。この夏、私たちは、暑さの厳しさを実感した。厳しい暑さの地域に、イスラム教が根付いていった。
いろいろと勿体を付けたが、10月のごく初めに、安倍首相は消費税を8%にすることを、正式に表明するという。国民は、この重圧に耐えていかなければならない。国民は、呻吟する。安倍首相は、消費税を8%にするのに、恐れを感じているようだ。その感覚は、間違っていない。だが、安倍首相には、大勢に抗して消費税の増税をストップするという勇気はない。結局のところ、安倍首相は小心者なであろう。
次に、特定秘密保護法案だ。ただでさえ秘密が好きな官僚たちにこんな法律を与えたら、官僚たちは、都合の悪いことをますます秘密にするだろう。私が国会議員だった時に、スパイ防止法を制定しようという動きが顕在化したことがあった。しかし、私はこれを、仲間と共に反対して阻止した。その時に提出した意見書が、永田町徒然草No.1164「鳩山由紀夫 リベラルの証明」の最後に添付されているので、興味のある方はご覧いただきたい。この法案の問題点は、これとほとんど同じである。
こうなってくると、集団的自衛権行使を巡る問題となる。こういう問題になると、安倍首相はやけに即断即決。直ぐにでも、憲法解釈を変更したいらしい。この問題について、かつて紹介したことがある『平成海援隊 Discussion BBS政治議論室』で、ニライカナイ氏が『タカ派の平和ぼけは本当に危ない』と、鋭い問題提起をしている。ぜひご覧を頂きたい。ニライカナイ氏は、ネットを通じて、優れたリベラルな議論を長年に亘り展開してきた。私の、長年の戦友である。
大した政治的見識を持たない安倍首相とその取り巻きが、選挙の大勝と東京オリンピックの招致で調子にのって、いままさに“いけいけドンドン”である。これに待ったを掛けよういう政治勢力は、国会では極めて弱小である。しかし、政党の数だけで政治が決まる訳ではない。国民世論に反するものは、最後は結局ダメなのだ。だから、私たちはまず、声を出さなければならない。この永田町徒然草が、まともな国民世論を形成する一助になればと切望している。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。