自民、画竜点睛を欠く。
13年07月19日
No.1592
マスコミは、昔の大本営発表のように「自民党圧勝」の報道を繰り返す。そんなにラッパを吹かなくとも、野党の選挙態勢をみれば、そのようになると、大方の国民には既に分かっている。報道価値のないことをこのように大々的に流すのは、「結果の分かっている選挙にもう行く必要はない」と煽っているのかと、疑いたくなる。マスコミは使命は、今回の選挙で何が争点なのかを明らかにすることである筈だ。日本のマスコミは、もう完全に腐っている。
今日、私は、わが国の株価の推移を注意深く見ていた。午前9時に14,909円で始まった日経平均株価は、直ぐに14,953円となった。しばらく揉み合っていたが、午前10時25分過ぎから急に落ち始め、10時29分には14,413円となった。実に、540円幅の乱高下である。その後は、14,500円を挟んでの乱高下を繰り返し、終値14,589円。前日比218円安の大引けとなって、アベノミクスの脆弱さを満天下に現わした。
株のことなど、私はまったくの素人だ。しかし、マスコミも自公“合体”政権も、“アベノミクス、アベノミクス”と煽るだけ煽って、安倍人気を作りだしてきたのだ。7月18日(木曜日)のNYダウは、98ドル高の史上最高値、15,548ドルを記録しているのだ。だのに、いつもはNY市場を後追いしている東京市場の株価は、前日比218円安になった。アベノミクスの象徴が株価だったのだから、市場が安倍首相に期待するのならば、ご祝儀として、少しでも株価を上げて今日の取引を終えるのが“相場”というものであろう。前日比218円安だけは、絶対に
時の政権が本気になれば、選挙前最後の株価終値がマイナスになるのを避けることくらいは、できる筈である。アベノミクス人気だけが唯一の強さなのに、選挙前の株価終値を218円安で終えてしまったのは、明後日の投票行動にかなり影響を与えると、私は思う。万全と見られている自民党の選挙戦略・戦術ではあるが、このようにかなり
白鵬は万全の相撲で、26回目の優勝を決めた。優勝回数は、史上3番目となった。自民党の強さは、そうではない。野党が自壊してしまったから、優勢なだけなのだ。覚醒した国民が、最後まで全力を尽くせば、必ずその一角を突き崩すことができると、私は信じる。事は、「自由か、しからずんば死か」という問題なのである。友よ、最後まで全力を尽くして、戦おうではないか。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。