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マスコミ人の覚醒を!!

13年06月08日

No.1579

“春うらら”という日の少ない4月だった。“これぞ五月晴れ”という日の少ない5月だった。そして今、梅雨入りしたというのに、五月晴れが続く6月である。鬱陶しい日が少ないのは良いが、果たして、耕作の方は大丈夫なのだろうか。季節季節のものが普通にあることが、大事なのだ。いっぽう、政治の方は、紛い物のメッキが剥がされ、その本性が次々とあぶり出されている。

その筆頭は、橋下大阪市長(日本維新の会・共同代表)だろう。慰安婦問題でミソをつけ、外国特派員協会の記者会見で挽回を図ろうとしたが、結果はお粗末であった。今度は、オスプレイの訓練飛行を八尾空港でやったらどうかとわざわざ安倍首相に申し入れたが、これも不首尾に終わりそうだ。彼は、メディアに登場していないと政治生命が終わるとでも思っているのだろうが、メディアが注目するような仕事をすることこそが、政治家の仕事なのだ。

アベノミクスなるモノのメッキが、剥がれつつあるようだ。マスコミが異常に持ちあげたため、本人もその気になり、調子に乗って大胆なことを次々とぶち上げた。しかし、政治の心得がある者ならば、思い付きの大言壮語にしか見えない。「政治家は、重要なことを安易に口にしない方が良い。いったん口にしたことは、命懸けでやり遂げなければならない」─ 私は、大平正芳総理大臣からそう教わった。

満を持して発表した、成長戦略(“3本目の矢”というらしい)。発表したその日、株価は大幅に下がり、円高が進行した。こういうのを“いい面の皮”というんだろうが、当日のマスコミでこれに言及したものは、全くという程なかった。予定原稿は用意していたのだろうが、想定外の事態の急変についてコメントする能力が、各局になかったのであろう。これが、わが国のマスコミの現状。実に恐ろしく、危険である。

昨日読んだある記事に、この半年間のわが国とアメリカの株価の推移をグラフにしているものがあった。こういう物をここに貼り付けられないのは誠に残念だが、実に見事に並行していた。アベノミクスも“異次元の金融緩和”も、このグラフではまったく、窺うことさえできない。そうすると、この半年間のマスコミの“アベノミクス報道”とはいったい何だったのかと言いたくなる。

自由主義社会は、批判能力のある社会でもある。政府が発表したこと・政府が実行しようとすることに徹底的な批判を加え、誤ちなき政策や国家を作るのを理想とする。その任務を担っているのが、報道機関である。そのために、知る権利や表現の自由が保障されているのである。わが国のマスコミは、言論機関としての任務を放棄し、政府の宣伝機関となりつつある。私は、マスコミに携わる諸君の覚醒を激しく促すものである。

今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。

[参考] 慶應義塾大学経済学部ウェブサイトのグラフページへ

  • 13年06月08日 09時50分PM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

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