“粛々と”は、させないぞ!!
12年08月09日
No.1522
一瞬だが、「自公民・談合の消費増税10%」がダメになるかもしれないと、期待させる言動であった。しかし、結局は何もなし。自民党は、また多くの国民から、やはりダメ政党という烙印を押された。こういうことが、自民党の支持をまた落としていく ─ それが分からないのだろうか。「近い将来」→「近いうち」に、何の意味があるのだろうか。だから、自民党が内閣不信任案や野田首相問責決議案を提出すると言い出した時、私は、“意味不明”と言ったのだ。
こういうことを含めて、新党『国民の生活が第一』ら野党7党が野田内閣不信任案に対してどう振る舞うかで、それぞれの政党や政治家に烙印が押される、と言ったのだ。昨日は忙しかったので、私には、テレビを見る時間はほとんどなかった。今回の自民党の不信任案提出に関して、いろいろな政治家がさまざまな発言したようだ。それを聞いて国民は、それぞれの烙印を押したと思う。その中で、特に公明党の山口代表の発言は、際立っていた。
グラつきだした(?)自民党に喝を入れたのは、山口代表だった。せっかく自公民の談合で消費増税10%を決めたのに、それを破棄するとは何事だと、自民党を恫喝した。要するに、公明党はどうしても、消費増税10%を断固として実現するぞということだ。弱者・庶民の党が、聞いて呆れる。財務省から、かなりネジを巻かれたのだろう。財務省のことだから、それなりのお土産を用意したのであろう。財務省も公明党も、そういうところは抜け目がない。
民主党の輿石幹事長などは、「近いうち」などということは気にすることはないのだ、と発言していた。舐められたものである。これを聞いて、自民党はどう思い、どう反応するのだろうか。こういうときにいつも登場する山田先生は、「いま選挙など行える状況じゃないでしょう」と言っていた。これも、おかしい。多くの国民は、消費増税10%を決める前に解散総選挙を行えといっているのだ。この先生のいうことは、いつもこうだ。
新党『国民の生活が第一』などが提出した野田内閣不信任案は、今日、衆議院で“粛々と”否決される。国会の中ではそうだろうが、個々の政治家にとっては、決して粛々という訳にはいかない。それぞれの選挙区で、決定的な烙印を押されてしまうのである。自公民の執行部は、それぞれの所属議員を政治的犯政罪者にしてしまうのだ。そのような仕打ちをする執行部の求心力は、今後ますます落ちるであろう。
今回の不信任案に対する賛否は、「自公民・談合の消費増税10%の是非」のリトマス試験紙であり、政治家の烙印となる。賛成票を投じる議員の数は少ないだろうが、「国民の側に立つ政治家」としての証明となる、名誉ある一票なのだ。そして、賛成票を投じた議員たちが、これからのわが国の政治を担う核となるであろう。今日の投票行動は、特別の注意をもって視る必要がある。
それでは、また。