320万ヒットに寄せて
11年11月06日
No.1520
この永田町徒然草をupdateする頃、白川サイトのホームページのアクセスカウンターが320万ヒットを超える。私にとってはひとつの区切りであり、それなりに感慨を覚える。ちなみに、300万ヒットを超えたのは2010年9月26日であった。その時も永田町徒然草No.1446「300万アクセスに寄せて」で、私の思いを述べた。この間、約1年1ヶ月が経っている。正確を期すと、この300万アクセスは、300万ヒットである。この1年1ヶ月の間に白川サイトにアクセスして下さった方々は、20万÷13%=154万人である。13%とは、白川サイトにホームページからアクセスする方々の割合である。
政権交代は果たしたものの、この1年1ヶ月の民主党政権は、まことに惨めなものであった。民主党政権の面々には、国民に悲願を託された政権を運営している誇りなど、まったくない。ましてや、国民の悲願を達成しようとなどという気迫もない。政権党に籍を置いているという事実だけに満足している。それは、かつての自公“合体”政権の面々と同じである。「権力を手にしていなければ何もできない」と多くの政治家は言うが、それは、どうしても実現したい政治家としての理想・理念がある場合にのみ妥当する言葉なのである。
政治家としての理想・理念を実現するためには、ある程度の理論武装が必要である。私は、民主党の政治家たちの熱き理想とか理念を、あまり聞いたことがない。また、政治家としての理想や理念を実現するためには、実行力が必要である。それは、経験がないからできないというものではない。理想や理念を何としてもやり遂げるという執念なのである。長い政治生活の中で、その政治家が何を求めて活動してきたかが問われているのである。
この1年1ヶ月の間に、3・11大災害がこの日本を襲った。そしていま、“歴史的な円高”が、日本経済を根底から崩壊しようとしている。1ドル75円とか80円という為替レートそのものが、日本経済の桎梏(しっこく)なのではないだろうか。為替レートは日本経済のファンダメンタルズを基本に決められるべきものだが、得体の知れない国際金融資本という化け物が現在の為替レートを決めている。そのような化け物に対抗しなければ、わが国の経済は立ち行かなくなっている。いま必要なのは、安易な為替介入などではなく、この基本的な問題に、日本政府の総力を挙げて立ち向かっていくこと ─ そうすべき秋(とき)なのである。TPP問題も、こういう視点から考えなければならない。関税障壁など、現在の日本経済にとって、実は、そんなに大きな問題ではないのである。
現在わが国がおかれている状況は、実に深刻である。政治的に発言しなければならないことは、山ほどある。しかし、私にはそんなに時間がない。私には、“平成貧乏”の中で困窮を窮めている多くの人々の債務整理をしなければならないという、仕事があるからである。日本国民の生活の現場は、実に悲惨である。その中で債務整理をすることには、多くの困難がある。しかし、多くの人々は“明日”を信じて…いや、“明日”を期して、債務整理をしようと欲している。日本国政府にも、見習って貰いたいものである。
これからも、こういう立場から政治的メッセージをできるだけ発信していきたいと思っている。白川サイトにアクセスする数は、わが国の政治を直接動かす力はないかもしれないが、決して無力とはいえないものと信じているからである。永田町徒然草はそんなに度々updateすることはできないと思うが、Twitter や facebookなら毎日発信できる。私の箴言と解して、フォローして貰えれれば幸いである。これまでのアクセスに感謝して、320万ヒット到達の言葉とする。
それでは、また。