鬼神も之を避く。(喝!! 追加)
11年09月05日
No.1510
台風12号は、いま日本海を北上中だというが、今回の台風では死者20名・行方不明者55名だと“日付が変わってのNHKニュース”は報じていた。ほとんどが、豪雨に伴う被害のようである。とにかく記録的な豪雨だったのだ。Twitter でも書いたが、最近の台風でこんなに多数の死者や行方不明者が出たのは、稀なことである。それにしては、テレビを注意して見ていたのだが、帰宅してからの午後9時くらいから、ほとんどテレビで報道されていなかったのだ。東日本大震災の時の報道に比べて、これは明らかにおかしなことである。
東日本大震災のような大地震や大津波は、100年に1回というように、極めて稀である。しかし、台風は毎年10回前後わが国を襲う。それが少し大きいと、今回のような大きな被害を齎すのだ。どうしたら、このような被害を避けることができるのか、報道は、もっと大きな関心と労力を割くべきではなかったのか。
「断じて行えば、鬼神も之を避く」という言葉がある。民主党が野田代表を選出し、国会で首相に指名し、野田内閣が誕生した時に、このような台風がわが国を襲い、このような大きな被害が出たことを、民主党は深刻に受け止めるべきである。新しく誕生した野田内閣には、鬼神を撥ねつける勢いがないことを示唆しているのである。時の政権には、天変地異に対する責任さえあることを、肝に銘じるべきである。「国民を苦しめる天変地異が起きるのも、己に力や徳がないからだ」という自覚と認識である。
「何を神がかったことをいうのか」ということ勿れ。政治は、天変地異に対しても責任を負わなければならないのだ。なぜならば、国民はそう考えるからである。そう考えなければ、国民は救われない。こういうことだから、東日本大震災の復旧・復興のために臨時的な増税をしても已むを得ないという考えは、たぶん、多くの国民の賛成を得るのは難しいであろう。次から次に災難は起き、これらに対して時の政権は、復旧・復興の責任があるからだ。東日本大震災だけは別扱いということには、ならないのである。
台風12号で亡くなられた方々のご冥福を祈り、被災された方々に心からお見舞い申し上げる。
PSー1 9月5日午前3時15分にテレビを点けたら、NHK地上デジタルは蒸気機関車の番組をやっていた。他の局は全部、地上デジタルも、BSの放送なし。総務省は、いったい何をしているのだろうか。喝!!
PSー2 NHKの地上デジタル放送だけはずーっと放映されていたが、蒸気機関車と何でか憶えていないが、他愛のないものを放送していた。4時20分から始まった“視点”では、地震科学の限界を放送していた。
最初に放送を始めたのは、日本テレビのわが“おはよん”であった。そこで、死者と行方不明者の人数が増えていることが判った。NHKがニュースを流し始めたのは、午前4時30分からであった。日本テレビもNHKも、日本海を北上中というだけで、台風12号がどの辺にあるのかの情報はなかった。ただ、「今日も大変な雨量が予想されるので、十分注意するように」とだけ、強調していた。ちなみに、報道によると、死者24人・行方不明者54人であるという。今後、増える可能性があるのだろう。
<23-9-5 午前4時50分記す>