わが国のいまの現実
11年07月11日
No.1497
3・11大災害から4ケ月が過ぎた。大津波で発生した瓦礫の山は、未だ相当に残っている。福島第一原子力発電所の事故は、まだ収束するメドさえ立っていない。避難している方々が元の住居に戻れるメドも、示されていない。阪神淡路大震災や中越地震と比べて、明らかにその処置と対策は遅れている。その原因は、いまや明らかではないか。3・11大災害の本部長である菅首相が、無能だからである。復旧・復興を的確に行うために、この本部長を更迭することは絶対的条件である。
私は、少なくとも3月11日から20日くらい経った時点で、そう思い始めた。だから、私は菅首相を辞任させるよう、国会議員たちに訴えた。特に衆議院議員は、首相を辞任させる“法的”権限を持っている。だから、与野党を問わずすべての衆議院議員には、その責任があると訴えてきた。6月冒頭に内閣不信任案騒動があったが、結果として否決された。そして、いま尚、わが日本国の首相は、菅直人である。その人がいつ辞めるかのメドさえ立っていない。僅かばかりの額の第二次補正予算が、いま、国会で審議されているところだ。国会議員たちよ、この状態を恥ずかしく思わないのか。
3・11大災害の被害は、いまや東日本大震災の被災地だけではなくなった。その被害は、日本全体に及んでいる。ほとんどの日本国民が、その被害に苦しんでいる。多くの国民も、3・11大災害の被害者になってしまったのだ。大地震や大津波は、自然現象としてわが国を襲う。これとどう立ち向かうかは、政治の問題である。政治の対応が拙(まず)ければ、その被害は大地震や大津波に襲われなかった地域や人々以外にも、こうして及ぶのだ。政治不信は頂点に達しているが、同時に国民も、政治というモノの恐ろしさを知って欲しい。現在の政治家たちを選んだのは、紛れもなく、わが国の国民なのだ。
今日は、このくらいにしておこう。それでは、また。