平成23年の憲法記念日
11年05月03日
No.1484
憲法記念日である。いろいろな祝祭日があるが、私にとっては一番の想いのある祝日である。この12年余の間、この日には、永田町徒然草で必ず何かを書いてきた筈だ。この日には、いろいろな立場から様々な意見が表明される。それでいいのだ! 憲法はいつも考え、議論されることによって深化するのだ。
東日本大震災の大きな惨禍の中で、今年の憲法記念日を迎えた。東京電力の福島第一原子力発電所の事故で、多くの人々が避難生活を余儀なくされている中で、今年も憲法記念日が来た。太平洋戦争で焼け野原になった時、広島・長崎が原爆被害に苦悩している時、新憲法は誕生した。昭和憲法によって新しい自由を手にした国民だからこそ、世界が驚く奇跡の復興を成し遂げたのだ。
昨日、オバマ米大統領はオサマ・ビンラディンを殺害したと発表した。テロとの戦いに勝利したと宣言した。一部のアメリカ国民が歓喜している様を、テレビは放映していた。しかし、本当にアメリカ国民全体がそう思っているのだろうか。太平洋戦争に日本が敗れた時、中華民国の蒋介石総統は「怨みに報いるに徳をもってせよ」といい、中国に残った日本人将兵や日本人を帰還させた。いろんなことがあっても日中関係が揺るがない理由は、ここにあると私は思っている。
今年は今年で、いろんな想いをもって憲法記念日を迎えた。そして、私は今日から連休をとることにしている。どう過ごすか、まだ何も決まっていないが、とにかく私は休みをとるつもりだ。いや、休みをとりたいのだ。東日本大震災によって、日本は大きな打撃を負った。私たちは、その中で生きていかなければならないのだ。ゆっくり休んで、鋭気を養いたいのだ。そんな訳で、この連休中は永田町徒然草もTwitterも、お休みとする。
それでは、また。