ヘッダバイパス[j]ump
liberal-shirakawa.net 白川勝彦 Webサイト (HOMEへ)
白川勝彦へメールを送る
永田町徒然草を閲覧しています
自薦論文を閲覧します
白川文庫を閲覧します
フォトエッセイ即写一言を閲覧します
永田町徒然草
自薦論文
白川文庫
フォトエッセイ 即写一言
プロフィル
リンク

 

東電株、史上最安値

11年04月06日

No.1479

久しぶりにべートーヴェンの第九を聴きながら、これを打っている。私の心は、いつになくブルーである。いろんな想いが交錯しているその中で、いちばん大きいのは、昨日東電の株価が上場以来の最安値を記録したことである。親の遺言で、生まれてこのかた株など買ったことはないが、福島第一原子力発電所の事故からずーっと、東電の株価を注目してきた。東電の株価は、それこそ釣瓶(つるべ)落しに下落していた。先週末に少し揉み合ったが、一昨日からまたストップ安が続き、昨日遂に上場以来の最安値を記録したのだ。今日はどうなるのか…株のことは分からないが、基本的にはさらに下落するのではないか。

いまから40年ほど前に弁護士になり、最初に居候弁護士(いわゆるイソベン)として勤めた法律事務所が、東電の顧問弁護士をしていた。その関係で、私は東電と少なからずの因縁をもっていた。私が知っている東電の社員は、誇り高き雰囲気を持っていた。しかし、原発事故以来テレビで見る東電の役員や社員には、そのような雰囲気が少しも感じられなかった。やること為すことが、いい加減であり、結果が伴わなかった。K会長の初めての記者会見は、まさに国民の顰蹙を買うものであった。あの会見で、多くの国民は東電を見放してしまったのだ。

私がこの永田町徒然草で一貫して主張してきたように、計画停電の発想や進め方も大いに問題があった。浅はかで愚劣な計画停電は、東日本大震災の被害が幸いにも少なかった首都圏の生活と経済をズタズタにしてしまった。かつその手法は、完全に官僚的であった。首都圏の住民を信頼することなく、一方的に“無計画”な計画停電に踏み切ってしまったのだ。その罪は重い。

計画停電で被害を被った企業や個人から損害賠償を求められることも、法律的に十分あり得る。それを懼れてか、夏の電力不足を口実に、計画停電の必要性を頑強に喧伝している。それには、経済産業省などが完全に絡んでおり、すこぶる性質(たち)が悪い。政・官・業の癒着を厳しく批判してきた民主党の政治家たちは、恥ずかしくないのだろうか。人為で制御できない人為など、ない。政治主導とは、まさにそういうことではないのか。

今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。

  • 11年04月06日 01時44分AM 掲載
  • 分類: 2.国内政治

白川勝彦OFFICE   白川勝彦へメール送信 ]

Valid XHTML 1.0 TransitionalValid CSS!Level A conformance icon, W3C-WAI Web Content Accessibility Guidelines 1.0

Copyright©K.Shirakawa Office 1999-2016 - Web pages Created by DIGIHOUND L.L.C. All Rights Reserved ©1999-2016
Powered by Nucleus CMS. Page designed by James Koster.Ported to Nucleus by Joel Pan. Re-design and adjusted by DIGIHOUND L.L.C. © 2006-2016