平成貧乏との闘い
11年02月20日
No.1458
チニジア・エジプトから始まった政治変革の動きが、アラブ中東・北アフリカの諸国で広がっている。私はアラブ中東のことをあまり勉強したことがない。昭和56年に一度だけイラクとその周辺国とエジプトに行ったことがある。その時の印象は、私にとってあまりにも理解しがたいものが多過ぎた。以来、私は必要がなければアラブ中東問題に関わらないようにしてきた。石油問題を除ければ、あまりわが国の政治や経済にはあまり影響が少なかったからである。
イラクのクェート侵攻に端を発する湾岸戦争、そしてテロとの戦争として始まったアフガン・イラクへの“戦争”は、直接わが国の政治にも密接に関係するようになった。しかし、多くの日本人にとって、それはアメリカとアフガンやイラクとの“戦争”であり、アラブ中東の諸国でいったい何が起こっているのか、どのような政治矛盾があるのかについては、私と同じくらい勉強していなかったのではないだろうか。
この反省に立ち、私は改めて世界史の勉強を始めることにした。手始めに山川出版社刊『もういちど読む 山川世界史』を買ってきて読み始めたところだ。現在のアラブ中東問題の理解が直ちにできる訳ではないが、決して無駄ではない。しかし、エジプトの政変の報道の中で、エジプト国民には1日2ドルで生活しなければならない人が多いと知ると“結局は経済が問題なのだなぁ”という感がする。
私はいまわが国の平成貧乏と闘っている。債務整理の依頼者や相談者の日々の暮らしは実に大変なのだ。給与や生活状況を詳しく聴いていると本当にそれで生活できるのかと思うことがよくある。しかし、それが平成貧乏物語の現実なのだ。そんな現実の中でも、多くの人々は自己破産などせずに借金問題を解決したいと考えているのだ。それも家族や会社に内緒に。従って、債務整理の相談や依頼は携帯電話やインターネットからくる。
この前、携帯電話の白川勝彦法律事務所サイトは、大幅にリニューアルした。お陰さまで好評を博しているところだ。インターネットの白川勝彦法律事務所サイトのリニューアルもしなければならないと考えていたところだが、今日ようやく出来上がり午後4時頃にupdateした。
債務整理は弁護士としての仕事であると同時に、“平成貧乏”に対する私の具体的な闘いなのだ。依頼者にとっても、私にとっても真剣勝負なのだ。私は私の持てる智恵と力のすべてを駆使して闘っているのだ。債務整理の“剛腕”仕事人と自称するのは、伊達(だて)や酔狂ではないのだ。まずは見て貰えれば幸いである。
それでは、また。