“革命者”であり続けること。
10年09月19日
No.1445
菅改造内閣が発足した。今朝の讀賣新聞によれば、内閣支持率は66%だという。菅首相自身や民主党の多くの議員達はたぶん安堵しているのではないか。しかし、内閣支持率はこれをピークに徐々に下降していくであろう。3分の2の人々が“とりあえず”反対しないというのが、真相ではないだろうか。
『有言実行内閣』というが、民主党や菅首相には“言わなくとも良いことを言う癖”がある。できもしないことを軽々に言う事は、止めた方が良い。熟慮断行が必要である。民衆革命の結果生まれた政権なのであるから、民衆が望んでいることを一つひとつ実行することである。あまりマニフェストなど持ち出す必要もないし、マニフェストなるものにあまり縛られないことだ。
民主党政権が革命政権としての力強さを失ったのは、道路特定財源の暫定税率廃止をネグレクトしたからである。あの時点で民主党は民衆の支持を失ってしまったのだ。民衆は民主党政権に対する大きな期待を失ってしまったのだ。民衆の支持を失った革命政権には新しい力は生まれてこないというのが、政治力学を知っている者の常識である。
およそ民主主義政治では、政治にできないことなどないのだ。その期待感を失わせてはならないというのが、民主主義政治のリーダーたちの絶対的条件である。大臣や議員になって満足しているようではリーダーの資格がないのだ。“革命者”であり続けることが必要なのだ。“革命者”の面構えをしている民主党議員はほとんどいない。民主党の最大の危機はそこにあるのだ。
今日はこれくらいにしておこう。それでは、また。