素朴な疑問…!?
10年01月24日
No.1400
昨日は土曜日であったが私は非常に忙しくて、小沢氏の記者会見を実況で見られなかった。もっとも、どこかの局で実況中継したかどうかも分からないのだが…。“小沢プロブレム”を論じる場合でも、丹念に事実を掌握することがまず必要である。土地購入に関する証拠類を、私たちが直接見ることはできない。新聞や雑誌などに載っている事実関係が何に基づくものか分からないが、なんだか複雑なようである。
しかし、資料等をかき集めて事実関係を掌握する気が、私にはあまり起こらない。3億数千万円の政治資金で秘書たちのために土地建物を購入することが適切だとは、私は思わないからである。そのことに関して政治資金報告書に正確な記載があるかどうか、領収書などの証拠があるか、その原資がいったい何かなどは、刑事事件に属することだからである。そもそも、その原資が何であろうが、政治資金規正法的にはあまり問題はないのだと思う。もっとも、その原資の取得が刑事法に触れるものであれば、検察が問題にするのは当たり前のことである。
昨日の小沢氏の記者会見で、私がいちばん関心をもっていたのは、今回問題になっている土地購入に関し、その必要性と妥当性についてどのように説明するかという点だった。小沢氏の発言は、その件に関する“一次資料”であり、かつ、ほとんどすべての証拠である。だから、記者会見全体をどうしても見たかったのだが、それは叶わなかった。
今朝7時半からの日曜定番の政治番組は、どれも小沢氏の問題が中心的なテーマだった。しかし、記者会見の全部は、とても見られなかった。ダイジェストの映像だけで論評を加えることは、差し控えたいと思う。
ただ、ダイジェストの映像だけの報道であっても、私は素朴な疑問をもった。それは、4~6億円もの現金を長期間にわたり、小沢事務所の金庫で保管していたということである。小沢氏、あるいは小沢家の個人資産であれ、あるいは陸山会の政治資金であろうが、数億円の現金を長期間にわたり事務所の金庫で保管するなど、普通はやらない。セキュリティ上も非常に問題がある。こういうことをキチンと説明することが“政治的な説明責任”なのである。
私は、これから一晩泊まりで関西へ出張に出かけなければならない。このところ少しオーバーワーク気味。関西では旨いモノを食べゆっくりと休みたいと思っているので、パソコンはもたないで出かける。従って、明日の永田町徒然草にかえてこの稿を上げる。ちなみに、今日の永田町徒然草は第1400号である。日本の政治は、カネの問題からなかなか離れられないようである。
それでは、また。