化ける。
09年12月30日
No.1381
このところ、早朝や夜はしっかりと寒い。冬なんだから、これが普通なんだと私は思う。東京は、天気の良い日が続いている。私は黙々と仕事に励んでいる。今年は大晦日までしっかり仕事をしようと腹を決めたら、つらくも何ともない。むしろ、休みを有意義に過ごそうと思い、慣れないことをやる方が、私にとっては却(かえ)って大変だ。要するに、モノは考えようだということだ。
しかし、少しは気負いがあるのだろう。仕事が終わると毎日のように渋谷に出かけ、若い人たちと同じように、友人たちと飲んだり騒いだりしている(笑)。そのせいか、世の中の動きはさっぱり分からない。政権交代したのだから、“あとは自分の土で咲け”という気持ちがあるし、なんでモタモタしているのかという気分でもある。政権交代と叫んではきたが、政権を獲った場合何ができるかを真剣に考えてこなかったこともあるのだろう。政権党にいた経験のある小沢幹事長や亀井静香金融担当大臣が、嫌に張り切っている。私に言わせれば、“ちっと違うんじゃないか”と思うのだが…。
小沢氏や亀井氏が経験したのは、自民党の幹部としてのモノだ。が、いま必要なのは、成し遂げた革命政権を運営する力量なのだ。そのためには、“今回の革命が何であったか”を正しく認識しなければならない。小沢氏や亀井氏の“革命の認識”は、私とは違うようだ。鳩山首相がブレていると言われるのも、革命の原点を忘れかけているからなのだろう。今回の革命の先頭に立っていたのは、間違いなく鳩山由紀夫民主党代表だった。当時の鳩山代表は、輝いていた。鳩山民主党代表でなかったなら、あれだけの大勝利を勝ち取れなかったと、私は確信している。
当時の鳩山代表が国民の気持ちを掴んだのは、戦いの先頭に立ち全国各地を回りながら、国民の熱い気持ちを確(しっか)りと受け止めていたからなのであろう。あの頃の鳩山氏は、日々大きくなっていた。最近の鳩山首相は、だんだん小さくなっていくように見える。マスコミに登場し、マスコミの質問に対応することが政治ではない。
政治家の原点は、国民の気持ちを確りと具現することである。己の信ずることが国民の気持ちだと確信したとき、政治家は“化ける”。
今日はこのくらいにしておこう。それでは、また。