最後の週…。
09年12月21日
No.1373
今年で丸々ある週は、今週だけである。今年の“最後の法廷”があるので、今朝は早く出かけなければならない。こういう場合、私は前日の内に永田町徒然草を書くようにしているのだが、これができなかった。昨日はひたすらに休んだ。面白いテレビ番組が一つふたつはあったことも影響している。
昨日もCOP15に関する報道が沢山あった。永田町徒然草No.1372を書いた時点では、まだどのような合意が成立したのか確認できなかった。とにかく何らかの“合意”はできたようである。コペンハーゲン合意と呼ぶらしい。CO2問題については勉強していないので、出来上がった“合意”をどう評価したら良いのか分からないが、この合意をめぐる論文等を読む中で、少し本気で勉強しなければならないと思っている。
今週中に、政府も平成22年度予算案を決めねばならない。懸案のいくつかの事項について、鳩山首相は決断しなければならない。鳩山首相が国民の期待に応える決断をしてくれるものと、期待している。それにしても、昨日の政治関連の番組を見ていて感じたことだが、鳩山首相に関する報道ぶりは相当に酷いモノである。悪意に満ち満ちているモノもかなりあった。これを乗り越えていくのが、鳩山首相の務めである。
民衆革命を成し遂げる道は、一筋縄には往(ゆ)かない。そもそも今回の民衆革命は、多様な要素があり過ぎる。要素は多様だが、その性格は単純だった。自公“合体”政権が、どの問題も適切に処理していなかったからである。そこで、自公“合体”政権に対する国民の不満や怒りが爆発したのだ。爆発し政権交代したからといって、問題のすべてが解決する訳がない。そんなことは国民も分かっている。
現在いちばん重要なことは、自公“合体”政権がやっていたことで国民がどうしても我慢できなかったことを取り除くことである。自公“合体”政権に対する怒りが爆発したのは、年金問題・後期高齢者医療制度・ガソリン税の暫定税率の復活だったと私は考えている。労働者派遣問題を追加しても良いような気がする。これらの問題は、いずれも自公“合体”政権が行ってきた改悪や怠慢を止めれば、はとんど解決するのである。
子供手当の所得制限導入問題とガソリン税の暫定税率維持は、問題の質が違うのだ。ガソリン税の暫定税率廃止を蔑(ないがしろ)にすれば、国民は大きな失望と怒りを覚えるであろう。“高速道路無料化の社会的実験”とかいう施策(?)を縮小することとは、次元を異にする。胡散臭いマニフェスト学者はどういうか知らないが、「興一利不若除一害」という立場からすれば、まったく質を異にする問題なのだ。
マニフェストには書いていないが、このような問題は他にも沢山あるのだ。それらについては、新しい年になったら追々(おいおい)と問題提起をするつもりである。今年中にやらなければならないことはできるだけ片付け、良い年を迎えたいものである。
それでは、また。