それで良いのだ!!
09年12月03日
No.1358
昨日は急用のため永田町徒然草をお休みにしてしまった。白川勝彦法律事務所は私を含めて10人のスタッフがいる。だから私が急用で出かけなければならないことがあっても即お休みにはならないし、またそういうことはできない。しかし、私の政治活動は私一人でやっている。従って、私に永田町徒然草を書く時間がなくなればどうしても“お休み”となる。毎日更新することを日課としていた頃は、ある程度“貯め書き”をしていたが、いまはそこまでする必要はないと思っている。事情ご賢察の上、容赦いただきたい。
しかし、永田町徒然草はお休みにしても“政治活動”を休む訳ではない。また休むことなどできない。政治活動とはそういうものである。可能な時、可能の手段で行わなければならないのだ。私は永田町徒然草No.1352「千尋の谷」において、次のように書いた。
「道路特定財源の暫定税率は廃止するが、同規模の環境税なるものを導入する」との発言がある。たぶん財務官僚の入れ知恵であろう。2兆円規模の新税の導入は、12月中に予定されている“税制調査会”で議論し決められることではない。新しい法律を作る中で、その目的を実現するために設けられる税でなければならない。
昨日朝のNHKのニュースなどで、道路特定財源の暫定税率廃止で2.5兆円の減収になるので、「政府は2兆円規模の環境税を平成22年度から導入する意向を固めた」との報道があった。何を考えているんだと、私は思った。本来ならば永田町徒然草で即反対すべきところだが、すでに先のように書いていることだし、民主党の国会議員が永田町徒然草を読んでいる訳ではない。私が道路特定財源の暫定税率の廃止を毎日訴えていた頃(去年の1~4月)、私の意見に賛同してくれていた民主党のある衆議院議員に電話した。
「道路特定財源の暫定税率廃止の見あいに、2兆円の環境税をガソリンなどにかける」との報道があったが、そんなことをしたら嗤われるぞ。私も断固として反対せざるを得ない。税は政治の基本だ。税の基本原則を蔑(ないがしろ)にするととんでもないことになるよ。国民はバカではないのだ。最近の鳩山内閣や民主党の動向には、どうもこういうことが多すぎるぞ。世の中なんか“三日見ぬ間の桜だぞ”。政治の世界に身を置く者は、このことを肝に銘じなければいけない。鳩山首相にぜひこのように伝えてほしい。
概(おおむ)ねこのようなことを私は言った。この代議士が鳩山首相に私の言を伝えたかどうかは、不明である。しかし、今朝のニュースでは2兆円規模の環境税の早期導入に鳩山首相は否定的であると報じていた。
そう、それで良い。この問題についての菅副総理や小沢環境大臣の発言がおかしい。「鳩山内閣で辛うじて合格点を付けられるのは鳩山首相だけである」と私がいうのは、“おべんちゃら”ではないのだ。難問は山積しているが、鳩山首相には頑張ってほしい。
それが『翔べ! 鳩山由紀夫』の著者の願いである。
それでは、また。