金の切れ目が…。
09年09月08日
No.1283
昨日、イチローがアメリカ・メジャーリーグで2000本ヒットを達成した。なんでもその達成のスピードが早いのだそうだ。ところであと数本で年間200本ヒット記録を達成する。これは本当にメジャー新記録なのだろう。またイチロー談義が起こる。楽しみだ。やはりこの男、ただ者にあらずだ。
連日にわたり、民主党・社民党・国民新党の連立協議のことが報道されている。総選挙の結果だけをみると確かに民主党の独り勝ちだ。しかし選挙期間中、鳩山代表は過半数を確保し政権交代が実現できた場合、社民党・国民新党と一緒になって政権を運営すると訴えていた。多くの選挙区で三党が協力し合って今回の成果をあげることができたのだ。選挙制度の仕組みで民主党の独り勝ちになったが、野党全体が一緒になって自公“合体”政権を倒そうと訴えたからこそ勝利したのだ。そのことを忘れてはならない。鳩山氏はそのことが分かっていると思う。
それより私が不思議なのは、自民党と公明党の連立の行方についての話が全くないことである。自民党も公明党も一切このことに触れていない。マスコミもこのことを話題にしない。総選挙まで自民党と公明党は一体となって政権を運営してきたのだ。テレビなどでは与党席に一緒に並び民主党などと論戦してきたのだ。300の小選挙区のほとんどで、自民党と公明党は一体になって選挙を戦ったのだ。そうした両党関係・状態を、私は「自公“合体”体制」と呼んできたのである。
自民党の麻生総裁は引責辞任する。公明党の太田代表・北側幹事長はすでに引責辞任し、山口那津男代表・高木陽介幹事長が決まった。それはそれで結構だが、自公“合体”体制は麻生総裁と太田代表が作ったものではない。もっと基本的なところで決まった関係である。自民党・公明党というふたつの政党の関係をどうするかは、やはり国民にハッキリと示す必要があると思う。
俗な言い方をすれば、自民党と公明党は結婚していた夫婦みたいなものである。実に仲の良い夫婦であることをことさらに強調してきたのだ。しかし、選挙に負けて政権がなくなったら、もう赤の他人だというのか。本当にそんなことで良いのか。けじめをハッキリとつけるべきではないのか。
自民党も公明党も今回の敗北の総括を行うであろう。そのとき自公“合体”関係について本気で総括をしなければ、両党の今後の展望など開けない筈だ。それとも「金の切れ目が縁の切れ目」ということなのか。そうだとしたら、私が自公“合体”政権と呼んだのは間違いだったのかもしれない。
正確には自公“野合”政権と呼ぶべきだったということになる。本当にそれでいいの…?
それでは、また。