同情や遠慮は無用
09年08月29日
No.1273
台風11号が小笠原諸島付近で発生し、日本に向かって前進している。しかし、日本本土に到達するのは、8月31日過ぎだという。安心した。今日と明日の天候は絶好の“選挙日和”である。投票率はかなり高くなるだろう。天が日本国民を守ってくれているのだ。
数ヶ月前から“おおごと”が起きないことを私は強く願ってきた。“おおごと”とは、平穏な選挙が行われないような事態を指す。ブッシュ政権の時ならば、それは十分にあり得ることであった。オバマ米大統領がそのようなことを企てることはないと思ってきたが、産軍複合体の謀略部隊がそのような謀略を仕掛けることは可能性としてあり得る。どこの国にも“好からぬ人物・集団”はいるものだ。小沢事件はそのような集団が仕掛けたものである。
“好からぬ人物・集団”は結構いろんなことを企んできたが、結局は成功しなかった。いまとなってはもう手を出せないだろう。ひとつ間違うと蜂の巣を突っついたようになるからだ。小沢事件などその典型である。結果はかえって藪蛇(やぶへび)だった。民主党代表が小沢一郎氏のままだったら、これほどまでの盛り上がりはなかったであろう。謀略集団など所詮は政治の素人なのだ。政治は政治的に戦うしかないのである。
選挙はもっとも政治的な戦いである。あらゆる政治的な力を動員して行わなければならないものなのだ。政治理論・組織論・政治的広報・戦略戦術論・政治的な弁論を含む演出術(パフォーマンス)などなど。
自民党や公明党の選挙活動をみていると選挙の戦略戦術面からみて非常に稚拙である。政治公報にはだいぶ金を使っているようだが、極めてお粗末だ。これまでに何度か指摘してきたが、“責任力”などと造語を強調するのはもっとも頓珍漢(とんちんかん)である。いや逆効果なのだ。政治公報は、沢山のお金を積んで大手広告会社に頼んだからといって良い物ができるというものではない。
民主党の選挙広報はまずまずだ。鳩山代表のキャラクターが非常に貢献している。だから鳩山代表にすべきだったのだ。自民党と公明党は鳩山代表の政治資金問題を執拗に攻撃しているが、鳩山代表のキャラが奏功し成功していない。国民が問題にしているのは、権力の座にあることに託(かこ)けて政治家が違法・不当な金を集めることなのだ。野党政治家の政治とカネを攻撃すること自体が、そもそも的外れなのだ。
選挙は投票箱の蓋が閉まった時はじめて終わる。わが国ではまさか不正開票などないであろう。今日一日、野党陣営の首脳が失言などしないことを祈る。大きな天変地異が起こらないことを祈る。政権交代は天変地異ではない。自公“合体”政権の悪行のツケなのである。因果応報なのだ。同情や遠慮は無用である。政権交代は必ず実現できる。最後の最後まで全力で戦おう!!
それでは、また。