早過ぎた梅雨明け宣言…!?
09年07月24日
No.1236
今日も東京の空はどんよりしている。梅雨明け宣言からスッキリと晴れた日は2日しかないと先ほど気象情報で言っていた。果たしてそうだろう。梅雨明け宣言が早過ぎたという意見はないのだろうか。今年は冷夏になるとの予報もあった。私が“健康生活”に励んだ3年前も、7月いっぱい雨がよく降っていた。そして猛烈に暑い夏となった。
総選挙の方はどうなのであろうか。民主党を中心とする野党優勢というのがほとんどの予想である。それはそれで良いのだが、あまりにも楽観的な予想が多すぎるような気がしてならない。衆議院議員総選挙は、300の小選挙区と11のブロックの比例区で戦われる。比例区の戦いは確かに有利な情勢なのであろうが、比例区で選出される衆議院議員は180人に過ぎないのである。勝負はやはり小選挙区なのだ。
全国300小選挙区の情勢を考えると、私はそんなに楽観的になれないのである。平成8年小選挙区制で初めて行われた衆議院議員総選挙の結果をもっとも正確に予測したのは、私であろう。総選挙の予測をするのが、自民党総務局長であった私の任務だった。予測をするだけではなく、勝利するためにいろいろな対策を立てるのが私の任務だった。だからこれまでの300の小選挙区の予測はだいたいできた。
しかし、今回の300小選挙区の予測は私には無理である。その理由はふたつある。ひとつは4年前の郵政選挙で私の知らない自民党衆議院議員が多数誕生したからである。もうひとつは2年前の参議院選挙で民主党が躍進し、それを受けて300の選挙区に民主党候補が多数擁立されているからである。それぞれの小選挙区で対決する候補者の人物像などが私には分からないのである。人物像や政治経歴が分からなければ、小選挙区の勝敗を予測することは非常に困難である。
週刊誌などには300小選挙区の“予想”が出ている。如何なる情報に基づいて“予想”するのか、ぜひ訊いてみたいものである。新聞社などのネットワークがなければ300小選挙区の選挙情報を収集することは無理である。新聞社などの予想というのは、意外に経験の乏しい現場記者の情報に基づくものなのだ。経験の乏しい現場記者は、候補者の選挙事務所に出入りし、そこの選挙関係者などの話を収集して上にあげることが多いのである。現場記者は足で情報を収集しなければならないのだが、最近の新聞記者はあまり足で稼がないのだ(笑)。
だから私は小選挙区の選挙情勢があまり分からないのである。分からないことを事実として前提にすることはできないのだ。だから私はあまり楽観的になれないのである。いま重要なことは300小選挙区で切迫した闘いを行うことなのである。残念ながら民主党をはじめとする野党の候補者の存在感は、例外を除き小さいような気がする。いまは存在感を増すことが重要なのである。存在感を増すためには、何よりも足で稼ぐことである。候補者も、その支持者も。
冒頭の“早過ぎた梅雨明け宣言”にならないようにしてもらいたいものである。それでは、また。