それぞれの最終決戦
09年06月13日
No.1195
昨日からのニュース報道は、鳩山総務相の辞任で持ち切りだ。鳩山総務相の辞任の政治的背景など、そんなに難しいことではないと思う。“かんぽの宿”の売却方法と価格が適正かどうかという問題に過ぎない。多くの国民は、明らかにおかしいと思っている。昔は“国有財産の不正な払下げ”が大きな問題になったことがあった。政治家と業者の癒着が問題とされたのだ。何だかんだと言われているが、所詮そんなものであろう。エラく古典的な政治スキャンダルである。“構造改革”がどうのこうのという問題ではないだろう。
これから解散総選挙に臨もうという麻生首相には、大きなマイナスとなることだけは間違いないだろう。辞任した鳩山総務相がこれからの政局の中でどのように行動し、どのような役割を果たし、いかなる評価を得るのかは、まだ何とも言えない。30年前から鳩山邦夫という政治家を知っている者として、私はほとんど期待していない。鳩山邦夫氏には、これといった理念などない。ひとつの理念や信念がない政治家が果たせる役割など高がしれている。“瓢箪から駒”ということもあるが、“線香花火”というのが殆どである。
鳩山民主党代表も民主党も、今回の鳩山総務相の辞任など無視した方が良い思う。鳩山前総務相が自民党を離党しない限り、所詮は自民党な中のゴタゴタに過ぎないのだ。来るべき総選挙は、天下分け目の戦いなのである。「大義、親をも滅す」という言がある。兄弟などということは、どうでもよい些細なことに過ぎないのだ。今回の総選挙は、それぞれの政治家や国民にとって“最終決戦”なのだ。
いつも紹介してる『FORUM21』誌の2009年6月号に「それぞれの最終決戦」と題する私の小論が掲載されている。このサイトにも収納されているので、ぜひご一読の程を。メインタイトルの他に、小見出しにも「それぞれの最終決戦」がある。ご丁寧に、二つも(笑)。私にとっても、編集者にとっても、特別な思い入れがあるからなのであろう。いろいろと汚い手を使ってくるであろうが、国民は今回だけは決して自公“合体”政権を許さないであろう。私はそう確信している。
それでは、また。